実は武器だった? 変われない国「日本」のリアリズムが、バイデン時代にかつてない存在感を放つワケ
2020年12月4日
ライフ暮れゆく2020年。来年はどのような年になるのでしょうか。経営コンサルタントで経済思想家の倉本圭造さんは、同年1月に行われるアメリカ新大統領就任を機に日本・東京の重要性が高まるのではと予測します。一体なぜなのでしょうか。
カギは、米バイデン新政権
2020年11月に行われたアメリカ大統領選挙は、いろいろと紛糾したものの結局民主党のバイデン候補が新大統領となる見通しです。
私(倉本圭造。経営コンサルタント、経済思想家)は、この「バイデン民主党政権」が2021年から始まることは、日本そして東京という街が持つ重要性を非常に高める効果があると考えています。

もちろん、ただ黙って座っているだけではダメですが、情勢の変化を読みつつ自分たちの強みを自覚的に押し出していくことで、世界の変化の中での自分たちの存在感を高める大きなチャンスであるはず。
どういうことでしょうか? そして「東京という街」に参加して日々生きる私たちはどうやってその「与えられた重要性」に応えていけばいいのでしょうか?
米大統領選が示唆した「東京」の役割
いろいろな専門家が、今後のアメリカ政治で重要なのは、トランプ大統領と対決するために一時は手を組んでいたアメリカ民主党内部の「急進派」と「中道派」との対立になるだろう……という話をしています。
トランプ氏という「共通の敵」がいた時期には団結していられたけれども、実際に勝利した以上、ここからは「アメリカ経済全体としてみたときの強みに必要な資本主義のエネルギー」を壊してしまわないようにしながら、党内急進派が求めるいろいろな格差是正策を実現していく必要があります。
「急進派」の言うことを全部うのみにしたらアメリカは一気にその強みを失ってしまうでしょう。しかし、彼らが求める格差是正策を無視したままでいることはもうできないところまで、アメリカ社会は追い込まれてしまっています。
この状況下では、「過度に純粋化したイデオロギー」を、「無視するでもなく、うのみにするでもなく」扱っていくことが必要です。

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