かわいい、きれいな鳥がたくさん!都心の野鳥観察、気軽に楽しめる「探鳥会」のすすめ
2018年10月11日
ライフ東京の都心には、たくさんの種類の野鳥が集まる場所もあり、野鳥観察も楽しめます。誰でも気軽に参加できる「探鳥会」を開催している、日本野鳥の会 東京にお話を聞きました。
野鳥の種類が豊富な明治神宮、冬は水鳥が集まる清澄庭園
東京では野鳥観察ができる自然豊かな公園や庭園などが数多くありますが、都心に近い明治神宮や清澄庭園などでも、さまざまな色や形のかわいい野鳥が見られるといいます。

「興味はあるけれど、野鳥観察は初めて、何から始めれば良いか分からない……」という初心者のために、誰でも気軽に参加でき、野鳥の見つけ方や見分け方を教えてもらえる「探鳥会」が都内各所で開かれています。主催の「日本野鳥の会 東京」にお話を聞きました。
同会は都内のさまざまな場所で探鳥会を開催していますが、なかでも東京メトロの駅からアクセスしやすい明治神宮と清澄庭園での探鳥会は毎月定例で開催しています。
「明治神宮は、東京とその周辺の森で見られる野鳥のほとんどの種類がやってきます。1年中いつでも会えるスズメ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、シジュウカラ、ハクセキレイなどのほか、街中には少ないヤマガラやエナガ、探鳥会常連のカワセミ、タカ類も見つけられます。夏場の探鳥会は、たくさんの昆虫にも出会えます。お子さんだったら、バッタやカブトムシを探すのも楽しいはずです。冬になれば、ルリビタキ、ツグミ、シロハラといった鳥が山から下りてきたり、シベリアから渡ってきたりします」
こう話すのは、明治神宮での探鳥会を担当する糸嶺篤人さん。「明治神宮は御神域でもあるため、いじめられる心配が少ないので人と鳥との距離が近いのも特徴です」とも話します。



一方、清澄庭園の探鳥会は、夏場はハシブトガラスやオナガ、ムクドリ、ツバメといった身近な鳥が見られますが、園内の池にカモの仲間が集まって来る冬場が見ものだとか。
「ホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモなどが越冬のために飛来します。その数は500羽以上にもなり、間近で見るととても見ごたえがありますよ。カワセミも8月頃から冬にかけて姿を見せます」(清澄庭園の探鳥会担当、遠藤源太さん)
最初は道具を揃えなくてもOK。大切なのは好奇心

探鳥会では、リーダーが鳥のいる場所を案内しながら、野鳥のさまざまな知識を教えてくれます。鳥を見つけるコツについても、「いきなり双眼鏡で探すのではなく、まず耳を澄まして、何かの声か音が聞こえた方向に目を向けましょう」といった風に、実践を通じて教えてもらえるので、初心者でも野鳥を見つける楽しさを味わえるでしょう。
野鳥観察のさまざまな知識や経験を身につけられる探鳥会ですが、初めて参加する場合はどのような準備をしておくと良いのでしょうか。
「歩きやすい靴と動きやすい服装が基本です。夏なら熱中症と蚊の対策、冬は防寒対策が必要です。双眼鏡などの機材やコンパクトな図鑑などもあると便利ですが、いずれも適したものをリーダーに聞いてからの方が良いでしょう。一番大事な持ち物は『好奇心』と『生き物を愛する気持ち』です。
探鳥会を楽しむ秘訣は、鳥の目、虫の目など、普段の生活と違った視点で森や水辺を見て、五感をフル活用することです。普段暮らしている場所の周辺でも『こんなに鳥がいたんだ』と、新鮮な驚きがあるはずです」(糸嶺さん)

野鳥は私たちにとって一番身近にいる野生動物。「野性の生き物が真剣に生きている姿を見つめることは、私たちに感動や色々な気づきを与えてくれます」と、糸嶺さんは話しています。新宿や渋谷、あるいは清澄白河へのお出かけのついでに、気軽に体験できる探鳥会は、普段の暮らしのなかで生きた自然に触れる非日常の時間になりそうです。
●明治神宮探鳥会
・開催日:毎月第3日曜日 8:30集合
・集合場所:明治神宮 北参道鳥居前
・開催時間:8:30集合(12:00ごろ園内にて解散)
・交通アクセス:副都心線「北参道駅」1番出口から徒歩約8分
・参加費:200円(18歳未満無料、小学生以下は保護者同伴)
※電車が止まるような荒天でなければ雨天決行。
●清澄庭園探鳥会
・開催日:毎月第3土曜日
・集合場所:清澄庭園入口
・開催時間:14:20集合(16:30ごろ園内にて解散)
・交通アクセス:東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線「清澄白河駅」から徒歩約5分
・参加費:200円(18歳未満無料、小学生以下は保護者同伴)
※参加費のほかに清澄庭園の入園料が別途必要です。
・問い合わせ:日本野鳥の会 東京(電話03-5273-5141、月水金の11:00~16:00受付)
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