年々高まる「理数教育」の存在感 未来のノーベル賞候補を生むために日本は何をすべきか
2020年10月18日
ライフ子どもたちの算数・数学、理科への関心は近年高まりを見せています。一方、その価値には濃淡があるようです。理数教育を日本が今後強めていくには何が必要なのでしょうか。教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
子どもたちの「算数・数学離れ」は本当か
近年、子どもたちの算数・数学離れを耳にすることは珍しくありません。
文部科学省が2007(平成19)年度から始めた「全国学力調査・学習状況調査」では、全国の小学6年生と中学3年生を対象に、国語と算数、英語と数学のテストがそれぞれ行われています。
調査では上位にランクインした自治体に毎年注目が集まりますが、一方、生徒児童のアンケートも同時に行われています。

2020年度は新型コロナウイルスの影響で実施が見送られましたが、2019年度までのアンケート結果をみると、算数または数学を好きだという生徒児童の割合は年々増加しています。
2019年度では算数または数学が好きかどうかという問いに、小学6年生の68.7%、そして中学3年生の58.1%が「当てはまる」「やや当てはまる」と答えています。
また、「算数の勉強が大切」「算数が社会に出てから役に立つ」と答えている割合も2019年度は小学6年生の9割以上に上っています。
そして中学3年生の84.2%は数学の勉強が大切と考え、社会に出て役に立つと考えているのは全体の76.1%と増加傾向が続いており、「算数と数学離れ」という世間的なイメージとは程遠い状況です。

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