約200万部も売れた『磯野家の謎』 90年代の「謎本」ブームとはいったい何だったのか
2020年4月11日
ライフ1990年代に「謎本」が一世を風靡しました。代表作品は1992年発売の『磯野家の謎』。そんな懐かしの謎本について、ルポライターの昼間たかしさんが解説します。
「謎本ブーム」の発火点は『サザエさん』
2020年は、『サザエさん』で知られる漫画家・長谷川町子さんの生誕100周年の年です。
ファンが必ず訪れるスポットとして知られる、「長谷川町子美術館」(世田谷区桜新町)の最寄り路線は東急線の桜新町駅。ちょと距離がありますが都電荒川線と並ぶ、東京からはほとんど姿を消した路面電車である世田谷線の松陰神社前あたりから歩いてみるのもオススメです。
4月には長谷川さんの自宅を利用した「長谷川町子記念館」(同)も開館予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で開館が延期になりました。
しかし朝日新聞出版からは、会社の解散により長らく絶版になっていた姉妹社版を元にした復刻単行本も出版されるそうで、サザエさんの暮らしたノスタルジックな東京の風景(初期は福岡)を再び楽しむことができそうです。
さて毎週日曜午後6時30分の人気番組として、現在でも多くの人が楽しんでいる『サザエさん』ですが、ネットが普及してからは放送内容の深読みや考察がよく行われています。
アニメや漫画、映画やドラマなどで描かれている物語の背景を探ったり、深読みをしたりする趣味は、今では多くの作品で行われています。
その中にあって『サザエさん』は、そうした趣味を世に広く知らしめた1990年代の「謎本ブーム」の発火点だったのです。

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