東京ミッドタウン・サンシャイン60・東京ドームができる前に建っていた意外な建物の正体
2020年7月25日
知る!TOKYO都内の三つの有名なスポットが生まれる前、同じ場所に毛色が大きく異なる建物がありました。いったい何でしょうか。ライターでレトロ文化研究家のミゾロギ・ダイスケさんが解説します。
都内超有名施設が建つ前にあった建物
新型コロナウイルス禍にあっても、都内には注目の新商業施設が次々に誕生しています。
6月には「IKEA」初の都心型店舗が出店したことで話題を集めた、「WITH HARAJUKU」(渋谷区神宮前)や、竹芝駅周辺の再開発で生まれた「ウォーターズ竹芝」(港区海岸)がオープンしました。
また、商業施設、温浴施設、劇場などを擁する「有明ガーデン」(江東区有明)が8月にグラウンドオープン予定です。
こうした大型施設やビルを新設するには、当然ながら立地条件がいい、広大な土地の確保が必要になります。埋め立て地を除き、そうした場所が以前から更地である訳がなく、それ以前にも何らかの建物が建っていた場合がほとんどです。
ただし、同じような施設があったとは限りません。都内の誰もが知る有名なスポットが生まれる前、同じ場所に毛色が大きく異なる建物があったケースもあるのです。
どこか緊張感があったかつての六本木駅周辺
さまざまな商業施設からなる「東京ミッドタウン」(港区赤坂)は、2007(平成19)年3月に開業しました。
では、地下鉄六本木駅に隣接したあのエリアに、「東京ミッドタウン」が建つ前は何があったのでしょう?
かつては、その周辺に何となくものものしい雰囲気が漂っていました。なぜなら、そこに「陸上自衛隊の駐屯地」と「防衛庁の本庁舎」があったからです。したがって、六本木駅周辺の人の流れも現在とは大きく異なりました。
明治時代より、そこには大日本帝国陸軍の駐屯地がありました。

終戦後、日本が連合国軍総司令部(GHQ)の占領下に置かれることで、一時的に米軍の施設になります。
そして、サンフランシスコ講和条約発効後に日本に返還されると、1962(昭和37)年以降は陸上自衛隊駐屯地となり、防衛庁本庁舎も置かれることになります。
なお、地下鉄六本木駅の開業は、返還から2年後の1964年のことです。

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