知ってた? 東京都「あきる野市」の「あきる」が平仮名表記のワケ
2020年7月26日
知る!TOKYO東京都あきる野市は、日本初の「平仮名と漢字が混じる名前」の市です。いったいなぜこのような名前になったのでしょうか。ルポライターの昼間たかしさんが解説します。
ある意味「知名度」が高い自治体
東京西部に位置する、あきる野市。周辺エリアの自治体では八王子市や青梅市、福生市に比べて、若干マイナーな存在です。

都心から向かうと、立川駅か拝島駅から五日市線に乗り換えるといった、実にローカルなエリア。
今夏は外出に気を遣わなければなりませんが、都心から少し遠くにいきたいと思ったときにはオススメです。ちなみに都心に比べて涼しいため、夏に訪れると驚きます。
そんなあきる野市ですが、ある意味「知名度」が高いことで知られています。なぜかというと、
「平仮名と漢字の混じった市名が珍しい」
から。確かにインパクトは大きいですね。
これまでに「平仮名の市」は存在した
あきる野市は、日本で初めて平仮名と漢字が混じる名前の市となりました。
それまで、青森県の「むつ市」や福島県の「いわき市」など、平仮名だけの市はありましたが、平仮名と漢字が混じる名前はありませんでした。

むつ市は元々、大湊田名部市(おおみなとたなぶし)という名前でした。しかし名前が長すぎ、かつ読みにくいということで、1960(昭和35)年にむつ市となりました。
当初は「陸奥(むつ)市」になる予定でしたが、読みの難しさや日本海軍の戦艦「陸奥」と同じということで批判もあり、平仮名となりました。
陸奥は太平洋戦争中に戦闘ではない謎の爆発事故で沈没したことで知られているため、あまり縁起のよいものではないとされたのでしょう。
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