ブームから早10年 「卵かけご飯イベント」に老若男女が押し寄せたワケ
2019年11月6日
知る!TOKYO「たまごかけご飯」が好きだという人、多いと思います。すっかり庶民飯として定着しているこのメニューを前面に押し出したイベントが、このたび池袋で初開催されました。なぜ今、卵かけご飯なのでしょう? 現場の様子と主催者の思いを取材してきました。
たった1メニューで客を集める、恐るべき求心力
「卵かけご飯」、好きですか? 「T.K.G」という略称ができたのはすでに早10年以上前。子どものころからよく食べているという人もきっと多いと思います。もはやすっかり庶民飯として定着している卵かけご飯ですが、その名を冠したイベントが2019年11月5日(火)に池袋駅近くで開かれました。その名も「第一回たまごかけごはん祭り」。なぜこのタイミングで初開催となったのでしょうか。そして平日昼間のイベントに、果たしてどれだけの参加者があるのでしょうか。

11月5日(火)。会場となったJR池袋東口の商業施設には、平日の昼間にもかかわらず数百人以上が訪れていました。お目当ては、500円で食べ放題の卵かけご飯です。
会場に用意されたのは、茨城、福島、島根、鹿児島など全国津々浦々の名品卵約20種類。卵かけご飯専用の醤油も全国から約20種類。白米は関西のコシヒカリと称される広島県産「あきさかり」です。参加者は好きな卵、醤油、さらには焼き海苔などのトッピングと合わせて卵かけご飯が何杯でも食べられるというおいしいイベントです。
集まったのは、年代も所属もばらばらな老若男女たち。主催者が事前に予測した500人を大きく上回る人数が集まり、会場内ではご飯を求める長蛇の列ができるほどでした。いったい卵かけご飯の何が、これほどに日本人を惹きつけるのでしょうか。
新宿の会社で前日17時から翌9時まで働いていたという、夜勤明けの20代男性ふたり組に話を聞きました。
「実家が鹿児島で小さな農家をやっているんですよ。子どもの頃からずっと食べていた味です。子どもの頃は祖母と毎朝、家のニワトリが生む卵を取りに行っていました。朝に卵を食べると元気が出ますよね。まあ今日は夜勤明けなんで、これから寝ますけど(笑)」と鮫島さん(29歳)は笑います。友人の伊藤さん(28歳)は、「卵かけご飯は誰にでも簡単に作れてサッと食べられるところがいいんですよ。家ではお茶漬けのもととかを掛けることもあります」とオリジナルアレンジを教えてくれました。
子ども連れの母親が多いのも印象的でした。3歳の長女と参加した地元・東池袋に住む内田綾さん(36歳)は「子どもも卵かけご飯が大好き。栄養価が高いから、親としてもうれしいです」と話していました。
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