西武新型特急「ラビュー」のデザイナー・妹島和世がつむぐ東京建築の世界とは
2020年6月26日
知る!TOKYO西武鉄道新型特急「ラビュー」をデザインした建築家・妹島和世さんは、東京都内にもその作品を残しています。フリーランスライターの小川裕夫さんが解説します。
鉄道業界に影響を与える「鉄道友の会」
「鉄道友の会」は、日本国内で最大規模を誇る鉄道愛好家による団体です。
1953(昭和28)年に設立された同会は、会員の投票によって優れた車両を毎年選出してきました。特急・観光車両にはブルーリボン賞、通勤・一般車両にはローレル賞が授与されます。
あくまで鉄道友の会はファンが組織する団体で、公的な組織ではありません。しかし、長年の活動実績からJRや私鉄各社、はては国土交通省などにも広く知られた存在になっています。また、“新幹線の父”と呼ばれた島秀雄さん、国鉄副総裁を務めた天坊裕彦(てんぼう ひろひこ)さん、JR東海の初代社長を務めた須田寛さんなど、歴代会長にはそうそうたる人物が就任してきました。
そのため、鉄道友の会は鉄道ファンの親睦団体という枠を超え、鉄道業界全体に大きな影響力を発揮してきました。ゆえに、ブルーリボン賞・ローレル賞に選ばれることは鉄道各社にとって名誉なことと認識されています。
ブルーリボン賞に選ばれた西武鉄道「ラビュー」
このほど、2020年のブルーリボン賞・ローレル賞が決定。栄えあるブルーリボン賞には、西武鉄道の新型車両001系「Laview(ラビュー)」が選ばれました。

西武鉄道のラビューは、西武池袋線の池袋~西武秩父間を走る特急列車です。
同車両の特徴は、なによりも独特なフォームをしていることです。これまでの常識を飛び越えた丸みを帯びた外観、そして快適な内装と座席は、スタイリッシュなイメージとも相まって女性から絶大な人気を博しました。それらが、ブルーリボン賞の選定理由にもなっています。

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