東京の北区・中央区が大阪都構想に「待った」をかけた本当の意味
2020年2月19日
知る!TOKYO大阪都構想で大阪市を四つの特別区にする府・市の方針に対して、東京の中央区と北区が異例の要請です。問題は、重複することになる「区の名称」。東京の2区がそこまで区名にこだわる理由は何なのでしょうか?
「同じ区名を使わないで」
2020年1月1日(水)時点で、全国に「〇〇市」を名乗る自治体は772あります。そのうち、道府県とほぼ同等の権限を有する政令指定都市は20市です。
平成の市町村合併時、合併した市に限って政令指定都市へ昇格するための人口要件が70万人程度まで緩和。それを受けて、政令指定都市は一気に増加しました。
一方、政令指定都市の大阪市は、政令指定都市をやめて市を四つの特別区に再編することを表明。新たに設置する特別区の区名は「北区」「中央区」「淀川区」「天王寺区」とされています。

このうち北区と中央区は、東京23区と同じ区名です。重複する区名になるため、大阪府・市は東京都北区・中央区に文書で同じ区名になる可能性があることを通知しました。通知を受け取った東京の北区・中央区は、「同じ区名を使わないでほしい」と返答しています。
東京都北区・中央区が「同じ区名を使わないでほしい」と拒否しても、強制力はありません。あくまで区名の決定権は、大阪側にあります。
しかし、なぜ東京23区の北区・中央区が大阪に対して同じ区名にしないように要請しているのでしょうか? また、なぜ大阪側は東京都の北区・中央区に配慮して同じ区名になることを通知しているのでしょうか?
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