ファストフード店が「半額」「2個目無料」キャンペーンに力を入れる理由
2020年6月17日
ライフ街に何軒も立ち並ぶファストフード店。その店頭に「2個目無料!」や「2個目半額!」といったキャンペーンの文字を見たことはありませんか? なぜそのような値引きを行うのでしょうか。取材を進めると、業界における「優勝劣敗」の熾烈(しれつ)な競争が見えてきます。
街にあふれる「無料」「半額」の文字
2020年6月中旬、梅雨入りしたとは思えないほどよく晴れた東京の渋谷センター街(渋谷区宇田川町)をひとり歩いていたところ、大きなハンバーガーの写真とともに「2個目無料」という文字が目に飛び込んできました。
それはハンバーガーチェーン・バーガーキングの店頭に置かれた看板で、よくよく見ると「テイクアウト限定」や「期間限定」というただし書きや、「第2弾」というキャンペーンコピーも。
ちょうどテイクアウト用の袋をぶら下げて店を出ていく男性会社員とすれ違ったので、彼はこのキャンペーンの利用客だったのかもしれません。
第2弾というからには第1弾がすでに実施され、好評を得られたからこそ続編を展開しているのでしょう。

確かに消費者にとって、1個でも2個でも支払額が変わらないのなら2個もらえるのはうれしいというのが至極当然の情。
あらためて街を見渡せば、デリバリーピザ店の「2枚め無料」(ただしこちらもテイクアウトのみ)や、マクドナルドのポテトS・M・L全サイズ税込み150円(2019年に実施)など、この世はファストフードの値引きにあふれています。
それにしてもなぜ、こうした非常に大胆な値引きを行うのか、疑問に思ったことはありませんか? 買う側にとってはラッキーでも、売る側のお店・企業にとっては商品1個分の売上金を得られなくなるから損なのでは、と素人考えで心配してしまうのですが。
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