日本一のお茶どころ・静岡発のティールームが都内に続々出店している理由
2020年5月20日
ライフお茶の産地として知られる静岡県。そんな同県にある農園などが近年、都内にティールームをオープンしています。その背景について、フリーランスライターの小川裕夫さんが解説します。
牛乳からお茶へとシフトする学校給食
新型コロナウイルス感染拡大で、政府は学校の一斉休校を決定。通常の春休みよりも一足早く、全国の小中高校が3月から一斉に休校しています。
一斉休校は現在も解かれていませんが、そうした休校措置で頭を悩ませているのが、学校給食に食材を提供している農家・酪農家・食品メーカーです。中でも、保存がきかない生乳は大きくクローズアップされました。
しかし、困窮しているのは生乳・牛乳に関連する事業者だけではありません。
日本屈指のお茶どころとして知られている静岡県は、地場産業の振興や郷土心をはぐくむために、静岡県内で学校給食に緑茶を提供しています。

近年の学校給食は、主食がパンからコメを重視する傾向が強くなっていることもあり、静岡県のみならず全国でも提供される飲料が、牛乳からお茶へとシフトする傾向が見られます。そのため、一斉休校はお茶にも大きな影を落としています。
官民一体で茶産業の活性化へ
静岡県のお茶は東京という一大消費地に近いことから、県内のみならず東京近郊でも広く飲用されてきました。しかし、時代が移ると、ライフスタイルの変化からお茶を飲む習慣が失われていきます。
それに伴い、お茶の消費量も減退。静岡の茶産業は危機的な状況を迎えます。こうした難局を打開するべく、官民が一体になって茶産業の活性化を図ります。
渋谷に本社を構える全国屈指の飲料メーカー・伊藤園(渋谷区本町)は1966(昭和41)年、静岡県静岡市でお茶専門商社として誕生しました。

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