日本人が「パスタ ≠ スパゲッティ」と知ったのはいつから? 都内買い占め騒動を契機に考える
2020年5月2日
ライフ現在ではよく知られた、パスタとスパゲッティの違い。それが広まったのはいつごろだったのでしょうか。ルポライターの昼間たかしさんが解説します。
災害ニーズが高いパスタ
新型コロナウイルス感染拡大で、東京のスーパーマーケットでは買いだめに走る多くの人の姿が見られました。
2019年の台風時も基本的には同じで、こうしたときにスーパーマーケットからまず消えるのはインスタントラーメンとパスタです。棚からパスタとパスタソースがごっそりと消えている光景は、ある意味圧巻と言えます。

パスタを買う多くの人は、手間が掛からずかつ保存性が高いことを重要視しているためか、パスタソースは消えているのに、ソースの原材料はまったく売れていないのも驚きです。
本場イタリア人びっくりの独自ぶり
そのようなパスタですが、日本で独自の進化を遂げているのをご存じでしょうか。とりわけ東京では、「路スパ」「ロメスパ」と呼ばれる日本流にカスタマイズされた店舗をよく見かけます。いわゆる、「スパゲッティ屋」です。
大半の店は太めの麺をゆで置きし、注文が入るとフライパンでジャーッと炒めています。ナポリタンしかり、「本場イタリアの人が見たら怒るんじゃないか」などとつい思ってしまいますが、これが非常においしいのです。デカ盛りで、小松菜がたっぷりと入ったしょうゆ味のスパゲッティなんて、もう最高です。

話が少し脇道にそれますが、東京大学本郷キャンパス(文京区本郷)の食堂に一瞬登場して消えた「ジロー風スパゲティ」も一度食べたら忘れられない味でした。こちらも完全に日本流にカスタマイズされていました。

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