「人の顔色なんて意味なくない?」 元ひきこもり店長が教える、ゆるゆる処世術【連載】東京・居場所さがし(8)
2020年8月30日
ライフ約1400万人もの人が住んでいるのに、ほとんど交わることのない東京は「孤独」を感じやすい街といえるでしょう。たったひとり暮らす大都会で、どうすれば自分の居場所を見つけられるのか。漫画家でイラストレーターのいしいまきさんが「脱ひとりぼっち」の方法を模索します。
「相手に嫌われるのでは」という不安
例えば誰かと話をするとき、「これを言ったら嫌われてしまうのではないか」と言葉を飲み込んだり、「あのときのひと言で相手を不快にさせたのではないか」と後から思い悩んだりした経験、ありませんか?
人との距離の取り方、ちょうどいい関係の築き方は、なかなか簡単ではありません。でも、あれこれ気を遣い過ぎて無理をするよりも、自分らしく自然に振る舞う方が結果として心地よい「居場所」を見つけることにつながるのかもしれない――。
そんなことを思わせてくれる男性に出会いました。
※ ※ ※
東京都心の繁華街から電車で30分弱。準急と各停だけが止まる郊外の駅近くに、小さなバーがあります。カウンターが5席、テーブルはふたつ。今回はこのバーの店長・ひかるさんのお話です。
ひかるさんは現在32歳。もともと10年ほどデザイナーとして会社に勤めていたのですが、2019年8月にバーを開いたとのこと。
筆者(いしいまき。漫画家、イラストレーター)は以前からツイッター上で存在を知っており、「大人がゆるく繋(つな)がれるバーをやっています」というプロフィル文やその来歴、発言を見るにつけ、なんだか面白そうな人だなと思っていました。
なぜ彼は、デザイン会社を辞めて郊外でバーを開くことにしたのか? 居場所に関する彼の考えを知りたくて、今回インタビューさせてもらいました。

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