年収90万円なので東京で「野草採り」に挑戦してみたら得るものが多過ぎた【連載】大原扁理のトーキョー知恵の和(5)
2020年3月9日
ライフ何とは言えないのだけど何となく息苦しい。そんな気持ちでいる人へ、東京で週休5日・年収90万円という「隠居生活」を実践した大原扁理さんに生き方のヒントを尋ねる企画「トーキョー知恵の和」。今回のテーマは「東京と『野草』」です。
そもそもなぜ、野草を食べようと思ったのか
カフェに入ればコーヒー1杯数百円、ランチセットは1000円オーバー。自炊のためにスーパーで買う食品も、消費税増税以降は価格上昇が続いています。東京で週休5日・年収90万円の「隠居生活」を実践した大原扁理(おおはら・へんり)さんは、多摩川沿いで野草を摘んで日々の食事に取り入れていたのだとか。……東京で野草生活? と思うかもしれませんが、そこには現代社会の価値観に疑問を持つ人にとってたくさんの「ヒント」があふれていました。(構成:ULM編集部)
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東京の郊外に住んでいたころ、野草を摘んできて調理し、食卓を無料で彩ったりして楽しんでいました。
東京に食べられる野草はない、と多くの人が思っていることでしょうが、意外とそのへんに、食べられる草って生えているんですよね。
食品はスーパーで買う以外にないの?
そもそもなぜ野草を食べるようになったのか。私にはずっと不思議だったのです、どうして食べ物をスーパーで買わなくてはいけないのか。
肉や魚ならまだしも、柿やギンナンなんて、季節になると近所の空き家や公園にたくさんなっている。それなのに、ほとんど収穫されずに、落ちて腐ってほったらかし。
あれって、そのまま食べたらダメなのかなぁ? 野生の動物はそのへんに自然にあるものを食べているんだし、人間だってスーパーがなかった大昔は、食材を自分で採っていたに違いありません。
そこで野草のことを図書館やインターネットで調べ、近所を散歩するついでに注意深く見てみると、あっさりと次々発見。今まで素通りしていたなんて、道がもったいない……。

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