父島、母島、兄島……小笠原諸島にはなぜ「家族っぽい」名前の島が多いのか
2020年8月29日
知る!TOKYO小笠原諸島の父島と母島周辺にはなぜか、兄島、妹島など「家族っぽい」名前の島が多く存在しています。いったいなぜでしょうか。フリーライターの大島とおるさんが解説します。
弟から嫁までバリエーション豊かな名前
東京都に属する小笠原諸島は、日本の最東端である南鳥島と最南端の沖ノ鳥島を含む30あまりの島から成っています。そのうち、父島と母島には計3000人超の住民が暮らしています。
そんな小笠原諸島のナゾといえば、何といっても島の名前でしょう。父島や母島の周囲には、
・兄島
・弟島
・姉島
・妹島
・姪島
・嫁島
・聟島(むこじま)
・媒島(なこうどじま)
といった名前の島々があります。
なぜこのように「家族っぽい」名前になっているのでしょうか。残念ながらインターネット上にはその由来は載っていません。こうなると、ますますその理由が気になるというものです。
曖昧な歴史が多い小笠原諸島
小笠原諸島は、人類が長らく到達することのなかった島でした。

1543(天文12)年、スペインの探検家であるルイ・ロペス・デ・ビリャロボスが火山列島を発見したとき、母島に到達したとする説がありますが、確かな証拠はありません。
その後、1593(文禄2)年に徳川家の家臣だった小笠原貞頼(さだより)が南海探検に向かい、三つの無人島を発見。これが小笠原諸島の発見とされています。
現在も父島には貞頼を祭る小笠原神社がありますが、この発見は後世になって記述されたもので信ぴょう性はまったくありません。
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