中国人観光客で変わらぬ活況 団体旅行停止 初日の銀座を歩く
2020年1月28日
ライフ新型コロナウイルスによる肺炎の拡大により、来日できなくなった中国人団体観光客。このことが日本に与える経済的影響とは。旅行ジャーナリストの内田宗治さんが解説します。
27日以降来なくなった中国人団体観光客
新型コロナウイルスによる肺炎の拡大で、中国人の訪日観光客が多くなる春節(旧正月)が波乱に満ちたものになりました。
2020年の春節は1月24~30日です。中国政府はウイルスを封じ込める緊急的措置として、1月27日から国外旅行を含むすべての団体ツアーを禁止しました。日本への中国人団体観光客は、27日以降やってこなくなったわけです。
個人旅行やビジネス旅行は、禁止の対象外です。中国人観光客のうち、団体ツアーによるのは約4割と推定されています。ただし個人やビジネス旅行でも自粛の動きがあるため、訪日中国人はしばらく激減する可能性が大と思われます。
現在最も重要なのは、感染拡大を防止することです。そして次に気になるのが、中国人の訪日観光客が激減した場合の経済的影響でしょう。
常時十数人の来店客でにぎわうブルガリ
春節の半ばとなる1月27日(月)、東京の銀座を訪れてみました。数日前に中国を出発した多くの団体観光客が日本にやってきているので、銀座は今のところ例年の春節と同じ光景が繰り広げられていました。

中央通り銀座2丁目交差点の角には、シャネル、ブルガリ、ルイ・ヴィトン、カルティエが店を構えています。店の入り口にドア・ボーイが立ち、重たそうなドアをうやうやしく開けてくれます。
そこへおしゃれに着飾った人、ラフな服装な人含め、中国人観光客が次から次へと入っていきます。特に高価な宝飾が並んでいるブルガリの店内に、常時十数人の来店客がいる光景は、普段の様子を見慣れた人にとっては異様に感じます。

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