迎賓館から妖しく光る「トンネル」へ 四ッ谷から始まるアナザー散歩
2020年1月25日
お出かけ楽しい東京の街歩き。四ツ谷から新宿までって、意外と歩けるんです。まち探訪家の鳴海侑さんが解説します。
国道20号線沿いはダメ
東京は意外とコンパクトで、「遠いだろうと思っていた場所」に気が付いたら着いていることがあります。今回紹介する四ツ谷から新宿へ向かうルートは、まさにそういう道です。私もお気に入りのコースで、何度か歩いています。
JR四ツ谷駅は皇居の外堀を利用した場所です。上にかかる四谷見附橋や、外堀の部分だけ地上に顔を出す丸ノ内線が目を楽しませてくれます。

四谷見附橋の上を通るのは、国道20号線。国道20号線甲州街道を西に歩けば新宿ですが、ひたすら中小ビル街の中を歩くことになり、楽しさは大幅に減ってしてしまいます。
外堀通り沿いに南下
まず、四ツ谷駅から外堀通り沿いに南下します。すると、右手にあるのは迎賓館赤坂離宮(港区元赤坂)です。元々は明治時代に東宮御所(皇太子殿下のお住まい、すなわちのちの大正天皇のお住まい)として建設されました。

鹿鳴館(ろくめいかん)を建築したジョサイア・コンドルの弟子に当たる片山東熊(とうくま)の手により、ネオ・バロック様式の建築となっています。戦後は財産が国に移管され、国立国会図書館(千代田区永田町)や前回の東京オリンピックの組織委員会でも活用されたそうです。迎賓館として海外からの国賓を招くようになったのは、1974(昭和49)年以降のことでした。
現在は国賓が訪れるときを除き、本館と庭園に10時から17時の間、申し込み不要で入ることができます。大人の参観料金は1500円。入れるかどうかは、迎賓館のウェブサイトで確認できます。

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