1時間で味わう「東京七変化」 池袋から早稲田までを歩きつくす
2019年10月31日
お出かけビルの濫立する都心で変化に富んだ散歩ルートを探すのは簡単ではありません。しかし池袋から早稲田にかけてのルートが実は穴場だといいます。まち探訪家の鳴海侑さんが歩きます。
池袋駅の南東側が面白い
山手線の内側というのは地下鉄が張り巡らされており、なかなか地上の風景というのは想像ができないものです。しかし少し歩いてみると、さまざまなまちの雰囲気を見ることができます。今回はそんな場所でもお気に入りのコースのひとつ、池袋を起点に早稲田へ向かって歩くルートを紹介します。

池袋駅はJR、東京メトロ、西武、東武が乗り入れる大ターミナルで、特に駅東側は多くの人が行き交います。近年豊島区を中心に多くの再開発を行っており、東口からサンシャイン60方面にかけては賑わいを見せています。
そんな池袋でも私が気に入っているのはどちらかというと駅の南東側です。西武百貨店の南側には「三省堂書店 池袋本店」(豊島区南池袋)があり、そのさらに南東には「ジュンク堂書店 池袋本店」(同)があります。時折ここを訪れては本との出会いを楽しんでいます。
ジュンク堂の面する南池袋一丁目交差点は五叉路となっており、中でも南東に向かう細い道、「東通り」は池袋でも個性的なお店のある通り。筆者は池袋でも特にお気に入りの通りで、おいしいうどん屋やお酒とおつまみのおいしい居酒屋があり、池袋で友人と飲みに行くときにはよく来る場所です。
「東通り」を抜けると都電荒川線があり、その向こうは夏目漱石の墓所のある雑司ヶ谷霊園です。さらに雑司ヶ谷霊園を抜け、首都高速5号池袋線をくぐり、大きな通りを渡ると今度は護国寺の墓所に入ります。
護国寺の創建は江戸時代のことで、江戸幕府5代目将軍の徳川綱吉の母、桂昌院により幕府所属の土地をもらい受けて開かれました。宗派は真言宗豊山派で、護国寺のすぐ隣にある日本大学豊山中学・高校の「豊山」はこの宗派に由来しており、1950年代に護国寺から日本大学に移行されました。

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