矢沢永吉『恋の列車はリバプール発』――品川区発のバカテク早熟プレーヤーたち 品川区【連載】ベストヒット23区(10)
2020年1月19日
知る!TOKYO人にはみな、記憶に残る思い出の曲がそれぞれあるというもの。そんな曲の中で、東京23区にまつわるヒット曲を音楽評論家のスージー鈴木さんが紹介します。
日本のロック史を彩るプレーヤーを多く輩出
前回の葛飾区から、京成線 → 都営浅草線 → 京急線とスイスイ直通で移動して、青物横丁駅あたりで下車。今回は「ベストヒット品川区」。
品川区と言えば品川駅――のはずですが、すでにお知らせしたとおり、品川駅は実は港区。京急で言えば、北品川からが真の品川区となります。その代わりと言ってはなんですが、目黒駅が品川区。
品川区と言っても、イメージが希薄で、特に音楽のイメージは一見、あまり感じません。ただ調べてみると、日本のロック史を彩る名プレーヤーが多く生まれた街だったのです。
高校時代から大活躍のChar
今回は、品川区出身の名プレーヤーを3人、ご紹介したいと思います。共通点はふたつ。「早熟」と「バカテク」(「バカほどうまい」の意味。念のため)。
まずはChar。品川区戸越出身。1955(昭和30)年生まれで今年65歳。開業医のご子息。スタジオミュージシャンとしてのデビューは何と15歳。都立大崎高校(品川区豊町)在籍時代から、ギタリストとしてケタ外れのギャラを稼いでいたといいます。レコードデビューも早く、18歳。「バッド・シーン」というバンドのメンバーとして。

その後、伝説のバンド「スモーキー・メディスン」を経て、ソロデビュー。70年代後半には、バカテクのギターと甘いルックスで大人気となり、世良公則&ツイスト、原田真二とともに「ロック御三家」というミもフタもないネーミングで語られることになりました。
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