坂本九からPerfumeまで――紅白歌合戦の「東京ソング」は何を描き、うったえたのか

一年を締めくくるテレビ番組として、長年愛される「NHK紅白歌合戦」。そんな「NHK紅白歌合戦」の過去と現在には、「東京」という存在が深く関わってきました。社会学者の太田省一さんが考察します。


バブル後に消えた東京ソング、近年復活の兆しも

 ただ1990年代初頭のバブル崩壊とともに、大きく世の中の雰囲気は変わりました。良くも悪くも巨大な経済の熱量が失われるのと軌を一にするように、東京を歌った曲も「紅白」のなかであまり目立たなくなりました。

「紅白」で東京ソングがまた目を引くようになったのは、比較的近年のことと言えます。たとえば、最近の「紅白」では、テクノロジーを駆使した演出で“近未来都市・東京”のイメージを見せようとしています。その代表がPerfumeです。

 2017年には「TOKYO GIRL」を歌いましたが、このときは渋谷のセルリアンタワー屋上のヘリポートからの中継でした。実写の東京の夜景とVRを最新の技術で重ね合わせ、縦横無尽なカメラワークと光の演出で巧みに近未来感を醸し出していました。

Perfumeが紅白歌合戦で「TOKYO GIRL」を披露したセルリアンタワー(画像:写真AC)




 またいうまでもなく、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催決定も大きなことでした。2014年の「紅白」ではその決定を受けてつくられた「東京VICTORY」をサザンオールスターズが披露しました。「東京五輪音頭」も復活し、出場歌手によって何度か歌われています。直接東京に関係するわけではありませんが、2017年にゆずが「栄光の架橋」で初の大トリに抜擢されたのも同じ流れからのことと言えます。

 そして再び巡ってきたオリンピック開催前年の2019年の「紅白」。今度はどのような「東京」が表現されるのか、そこに注目して見るのもひとつの楽しみかたではないかと思います。


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