都内・中高一貫校の「高校募集停止」が引き起こす、受験家庭の避けられない二極化

先日インターネット上で話題となった「都立中高一貫5校の高校募集停止」に関する記事について、教育ジャーナリストの中山まち子さんがその背後を読み解きます。


大学入試対策に時間を割く高校3年生

「都立中高一貫5校の高校募集停止」に関するニュースが先日インターネット上で話題となりましたが、首都圏の難関私立中学でも同様のことが起きているのをご存知でしょうか。

 この20年間で急激に偏差値を上げ、文武両道を体現している男子中高一貫校の本郷学園(豊島区駒込)は、2021年度から高校入試の募集停止を発表しています。東京の私立女子中高一貫校の難関校の中で唯一、高校入試を実施していた豊島岡女子学園(同区東池袋)も、2022年度より高入生の募集停止を明らかにしています。

 名の通る私立中高一貫校がなぜ高校入試を廃止し、完全中高一貫にシフトチェンジしているのでしょうか。今回は中学受験組と高校受験組の複雑な関係から、問題を探っていきたいと思います。

受験戦争に巻き込まれる小中高生のイメージ(画像:写真AC)

 私立の中高一貫校では、大学受験を見据えたカリキュラムを敷いています。本郷学園は、6年間のうち5年間で中高の内容を終えるとホームページ上で明言しているほどです。高校から入学した生徒は中入生徒とクラスを分けられ、高校1年時に「1.8年分」の数学を勉強することになっているので、高入生にとってハードな状況であるのは第三者から見ても明らかです。

 豊島岡女子学園も中学3年の途中から高校内容を学び、中入生と高入生が同じクラスになるのは高校3年生のときのみとなっています。同じ学校であっても、入学のタイミングが異なることで大きな違いが生じてしまうのです。いくら中学受験の難関で人気を集める学校であっても、高校から入学するのをためらってしまうのは当然の結果と言えるでしょう。

高校入試の科目で中入生との差が出やすい


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