かつての文系デートスポット? 戸越にあった「国文学研究資料館」を振り返る

かつて品川区戸越に大学共同利用機関の国文学研究資料館がありました。当時の思い出について、ルポライターの昼間たかしさんが振り返ります。


戸越銀座商店街の情緒ある風景

 下町といえば江戸時代から栄えた城東エリアが注目されますが、品川区などの城南の下町はそれに比べて見どころに欠けていると言わざるをえません。

国文学研究資料館の跡地にがある公園「文庫の森」(画像:写真AC)

 江戸時代からの伝統が続く城東に対し、城南が「町」としての形を成してきたのは明治時代になってから。工場が建ち並ぶにつれて人口が増え、関東大震災後はそれまでの人口密集地帯だった城東から人が移り住み、田畑だった地域は住宅地へと姿を変えてました。ようするに「情緒にイマイチ欠ける新興住宅地」だったわけです。しかし開発が進んでから百年あまり。近年では新たな情緒が評価されつつあります。

 そのなかでも、観光客でにぎわうスポットが戸越銀座商店街(品川区戸越)です。1kmあまりにわたって続く商店街は、地域にとって古くからの自慢です。平成になっても長らく昭和の風景が続く地域でした。

 そんな商店街が観光で賑わうようになったのは「食べ歩き」によってです。もともと、個人商店の多い商店街では、夕方になると店先に惣菜やコロッケなどが並ぶのが日常風景でした。もともと家で晩御飯のおかずにするものでしたが、いつの間にかその場で食べる人が増えてきました。最近はそうした客層をターゲットにした「戸越銀座コロッケ」なども誕生しています。

もともとは三井財閥の資料の保存施設


【地図】かつて国文学研究資料館があった場所を見る

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