おひとりさまこそ「コワーキングスペース」に行こう 仕事をしなくても楽しめる、その魅力とは?
2019年8月17日
ライフコワーキングスペースと聞くと若干「意識が高い」イメージがありますが、どうやら純粋な「おひとりさま」利用でも役に立つようです。そんな豊かな現在のコワーキングスペースについて、ライターで編集者の冨田格さんが魅力を語ります。
「おひとりさま」を楽しむ場所としてもOK
僕は20年間の雑誌編集者生活を経て、50歳を機にフリーランスのライター・編集者として活動を始めました。オフィスで深夜まで長時間仕事をするのが当たり前という生活を長年続けてきたものですから、いざフリーになってみると大変なことに気づいたのです。

それは、自分の部屋には「誘惑が多すぎて仕事に集中できない」ということです。スマートフォンに加え、ゲームやテレビ、DVD、漫画、雑誌、そして机に向かっていても振り返ればそこにはベッド。仕事をするには絶望的に誘惑が多い環境でありながら、自宅できちんと仕事をこなしている作家さんやライターの先輩方には、尊敬の念しか湧いてきません。
自宅では時間を浪費するばかりだと反省し、仕事ができる場所を自宅の外に探し始めました。パソコンを持ち込める図書館やカフェ、ファミレス、マクドナルドなどを一通り試してみた結果、たどり着いたのは、コワーキングスペースです。ちょうど、ノマドワーカーという言葉が流行り始め、オフィスに縛られない働き方を求める人を対象にしたコワーキング・スペースが都内に急増し始めた頃でした。
コワーキングスペースとは、電源があって、Wi-Fiが使えて、パソコンを広げるデスクがあるという、いわば時間貸しの「大人の自習室」のような場所です。そこには僕のようなフリーランスもいれば、スタートアップの起業家たちや、オフィスから離れて環境を変えて集中したい人、資格を取るために勉強する人など、年齢性別もさまざまな大人が集まっています。
コワーキングスペースには2種類あります。ひとつは、入会金と月会費を支払う会員限定のところと、もうひとつは、料金を払えば必要な時間だけ使えるシステム(「ドロップイン」といいます)があるところです。
ドロップインが可能なところを回ってみたら、僕のように目の前にある現実から逃避するためのナマケモノにとって、コワーキングスペースは最適だと実感しました。
さらにコワーキングスペースは仕事をするのに最適なだけではなく、休みの日に気楽に「おひとりさま」時間を楽しむ場所としても使えそうだと気付きました。そんなコワーキングスペースの魅力を、僕なりに分析してご紹介します。

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