IR法成立で高まる「カジノディーラー」需要、その年収はいかほど? 養成学校に聞いてみた

2019年7月17日

ライフ
ULM編集部

2018年にカジノ法案が国会で可決したことで、カジノディーラーの需要の高まりが予想されています。日本では馴染みの薄い職種ですが、どのような仕事、キャリアパスがあるのでしょうか。日本カジノ学院代表の贄田崇矢さんに話を聞きました。


年収は1000万円クラスも

 カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案、通称「カジノ法案」が2018年7月、国会で可決したのは記憶に新しいところです。同法は、依存症の問題などで反対意見が根強い一方、IRを成長産業と位置付け、誘致に積極的な自治体が増えつつあります。

カジノ法案の可決により、カジノディーラーは新しい職種として需要が高まることが予想される(2019年7月、宮崎佳代子撮影)

 日本政府は当面、IRの施設数を全国3か所と発表しています。その開業に向けて需要が高まる新しい職種に「カジノディーラー(以下、ディーラー)」が挙げられます。日本では馴染みが薄いですが、どんな仕事で、キャリアパスのあるものなのでしょうか。ディーラーを養成している、日本カジノ学院渋谷校(渋谷区神南)を訪れ、同学院代表の贄田崇矢(にえだ たかや)さんに話を聞きました。

「日本人はカジノディーラーと聞くと、日々淡々と勝負に挑んでいるような、ちょっと怖いイメージを持っている人も多いことでしょう。その実、ディーラーは自分の意志でカードをもう一枚引くなどして勝負できるわけではなく、ゲームの進行役にすぎません。

 ただ、テーブル上の手元におおよそ5000万円から1億円くらいのチップがあり(テーブルのレートによって異なる)、大きなお金を取り扱う仕事なので、非常に厳しい審査がありさまざまな条件をクリアーしないとなることができません。犯罪歴のある人はまずなれません。その分、信用度が高い職業であるというのが、世界での一般通念です」

 シンガポールでは「住宅ローンが一番組みやすいのは、カジノディーラー」と言われているほど、信用度の高い仕事だそうです。アメリカでも、ディーラーはステイタスの高い仕事とよく聞きます。

 年収について贄田さんに聞いたところ、マカオは公務員の1.5倍から2倍。サイパンで近頃あったディーラーの求人は、400万円程度だったそうです。ラスベガスは、400万円プラスチップ。チップが本人のものになるかは、「お店によりけり」とのこと。マネージャーになると1000万円クラスも珍しくないといいます。

 ディーラーのキャリアパスはピラミッド構造となっていて、ボトムのディーラーがひとつのテーブルを取り仕切るのに対し、その2段階上のマネージャー(ピットマネージャー)クラスになると、数十のテーブルを管理。カジノは宣伝広告ができないため、ディーラーを変えたり、トラブルが起きた際に事態の収拾に務めたり、集客につながる方法を考えたりするのが主な仕事だそうです。

 IRではどのくらいの年収になるか未知数ですが、あまり低いと日本でディーラーのなり手がいなくなってしまうため、世界を基準とすることが考えられます。

 ディーラーになれる年齢の上限はどのくらいなのでしょうか。

ディーラーは「空気を読む」ことが大事な仕事


本格的カジノテーブルも使用するディーラー養成スクール(6枚)

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