昭和時代は秋開催だった「小学校の運動会」が知らぬ間に春に移ってたワケ
2021年10月10日
ライフかつては秋に開催されていた運動会ですが、現在では春に行われるケースも少なくありません。いったいなぜでしょうか。エデュケーショナルライターの日野京子さんが運動会の歴史もふまえて解説します。
エリート層から始まった日本の運動会
「スポーツの秋」という言葉があるほど、涼しい秋は運動に適しており、運動会も各地で行われています。

そんな運動会ですが、一般的に日本で最初に行われたのは1874(明治7)年に海軍兵学寮で行われた競闘遊戯会とされています。一方、「海軍兵学寮の競闘遊戯会に関する一考察(日本教育学会「教育学研究vol63」1996年6月 木村吉次)」には、
「運動会の起源ということでは、1868年8月15日(慶応4年6月27日)横須賀製鉄所で開催したものが指摘されている。『岸野他編 近代体育スポーツ史年表』では、これを『日本最初の洋式運動会』としている」
とあるため、その起源は諸説あるようです。ただ、日本が近代国家へと歩みだした頃にはすでに行われていたことに変わりないようです。その後には、札幌農学校(現・北海道大学)や明治法律学校(現・明治大学)でも運動会が開催されています。
現在は「運動会 = 小中学校」のイメージが強いですが、その黎明(れいめい)期は、欧米文化と接する機会の多かった高等教育機関で盛んに行われていたことになります。
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