パエリアを食べない美味しいパエリャイベント 阿佐ヶ谷の神社で7月14日に開催

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パエリアを食べない美味しいパエリャイベント 阿佐ヶ谷の神社で7月14日に開催

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スペインのパエリア文化を体感できるイベント、Paella Summit 2019-パエリャサミット-が阿佐ヶ谷で開催されます。目玉はパエリアの国際コンクール予選で、そのほかにも様々な催しが予定されています。

全国からのパエリア職人が一同に会して一斉に調理

 本場スペインのパエリア文化を体感できるイベント「Paella Summit 2019-パエリャサミット-」が2019年7月14日(日)、阿佐ヶ谷の馬橋稲荷神社(まばしいなりじんじゃ)で開催されます。

バレンシア パエリア(写真:Paella Mania)



 イベントのメインは、「国際パエリアコンクール日本代表選考大会2019」です。毎年スペインのバレンシア州で行われる本大会の日本予選にあたり、全国からプロのパエリア職人が集結。世界への切符をかけた熱い戦いが繰り広げられます。

 出場者は規定の時間内に直径70センチの大鍋で、「バレンシア パエリア」を薪で炊き上げます。完成したパエリアは別室に運ばれ、国際パエリアコンクール実行委員会が定めた、有識者によるブラインド(調理者の名を伏せる)での審査を実施するとのことです。

 来場者が好きな種類を購入し、気に入った店舗に投票する近年に多い食フェスとは違い、出場者が作ったパエリアの一般販売は残念ながらありません。各チームが同じ材料と道具で既定のパエリアを作るため、具材の準備や仕上がり具合のチームごとの違い、全国のパエリア職人が一同に会して大鍋で調理する様子を楽しめるのが魅力といえます。

 パエリアは一粒も食べられないのか、とがっかりした方、大丈夫です。全国のパエリャマニアが有志で集まり、バレンシア パエリアの無料配布を行います。

 また、屋台ブースが設けられ、大阪の本格スペインバル「AUPA」の料理を楽しめるほか、各地域からスペイン食材関連の企業が集まり、アヒージョと肉タパスを販売する予定です。暑い時期に嬉しい、冷えたスペイン各地のビール(クルスカンポ、エストレーリャダム、アルハンブラ他)も楽しめます(有料)。

 さらに、イベント盛り上げるため、バレンシアにゆかりのあるアーティストたちが華を添えるステージも同時開催予定です。そのスペシャルゲストに、スペインでも人気の高い同国在住の音楽家、藤井 浩さんが登場。東京で活躍中のドルサイナ(バレンシアの伝統民族楽器)演奏グループ「TokyoXirimiters」を率いる諏訪 創さんと共に、ドルサイナの演奏を行います。

 また、スペイン出身で日本に拠点を持つプロのジャグリングパフォーマー、Mirco(ミルコ)さんも出演。ジャグリングとは、玉や輪、ナイフなどを投げたり受けたりする曲芸です。Mircoさんは、20年以上の経験を持つハイレベルなテクニックが自慢の実力派パフォーマーです。ステージを熱く盛り上げてくれることでしょう。

バレンシア パエリアとは、どんなパエリア?

 国際パエリアコンクールは、今年で59回目を迎えるスペインではとても歴史のある食のコンペティションです。

国際パエリアコンクール日本代表選考大会イメージ(写真:Paella Mania )



 近年では、開催地であるバレンシア州スエカ市と協定を結び「スエカ国際パエリアコンクール」として、日本・オーストラリア・アメリカ・フランス・メキシコ・ペルー等、様々な国で予選を実施。毎年9月に行われる本大会では、約40チームのファイナリスト達がパエリア職人世界一の座をかけて戦います。

 コンクールで競われるバレンシア パエリアとは、「パエリャ・バレンシアーナ」と呼ばれる、バレンシアの郷土料理です。ウサギ肉、鶏肉、カタツムリ、インゲン豆などを具材に用いてパエリアを作ります。「パエリアの元祖」といえるものだそうで、バレンシアの猟師が獲物を米と一緒にオレンジの薪を使用して、煮込んだのが始まりといわれています。

 基本的に塩とサフラン以外の調味料や香辛料は使用せず、材料の風味を生かしたシンプルなパエリアとのこと。鍋の底には「ソカラ」と呼ばれるお焦げがないと、バレンシアの人々は納得せず、コンクールの審査項目にもあるほど、重要な役割を持っているそうです。

●Paella Summit 2019-パエリャサミット- イベント概要
場所:馬橋稲荷神社
住所:東京都杉並区阿佐谷南2-4-4
開催日:7月14日(日)
時間:10:00〜16:00
アクセス:JR「阿佐ヶ谷駅」東口から徒歩約8分

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