どの駅からも遠い 世田谷区の端っこ「喜多見」は江戸風情が残る穴場スポットだった
2020年6月12日
知る!TOKYO古き良き世田谷の原風景・田園風景を楽しめる場所として知られる喜多見。そんな喜多見は江戸の風情が残る穴場スポットでもあるのです。フリーライターで古道研究家の荻窪圭さんが解説します。
世田谷区のハズレにあるとっておきの場所
コロナ禍で「ご近所さんぽ」がにわかに注目を浴びている今日この頃、みなさまお元気でしょうか。時折、東京の街歩きガイドもしている荻窪圭です。
まだまだ人が多いところへの外出は避けるべき時期。緊急事態宣言が解除されても、「三密」は避けたいところ。そこで、個人的に何度も訪れているのだけど、三密状態になってるのは見たことがないとっておきの場所を用意しました。
それは世田谷区のハズレ、どの駅からも遠い「喜多見」です。

古い道筋がそのまま残ってますし、まだ農地もいくらか残っていて高い建物もないため見通しもよいですし、何より古くて渋いお寺と神社があり、そのこけむした長い参道は「ここほんとに23区?」と思わせてくれます。
古墳時代の大刀も出土
喜多見のおすすめスポットを古いところからいくと、まず喜多見古墳群。
きれいに残っている稲荷塚古墳(世田谷区喜多見4)は小さな公園になっているため行くべきです。稲荷塚といいますからおそらく墳頂に稲荷が祭られていたんですね。古墳時代の大刀(たち)も出土しています。
その南東方向にある須賀神社(同)も古墳。

古墳の上に社殿が立っており、天神塚古墳と名づけられています。かつて墳頂に天神さまが祭られていたのでしょう。今はよく見ると社殿が少し高いところに置かれているのが古墳らしさでしょうか。
その少し南にある竹やぶは第六天塚古墳(同)。
墳頂に第六天が祭られており、今でも竹の隙間から小さな祠(ほこら)が見えます。私有地なので中には入れませんが、垣根の前に解説板が置かれています。
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