子どものおねしょ調査、母親の4割「保険適用 知らなかった」という現実

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子どものおねしょ調査、母親の4割「保険適用 知らなかった」という現実

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フェリング・ファーマがおねしょをする子どもを持つ母親を対象に行った調査で、母親がおねしょに悩み、子どもの心身の成長を心配していることが分かりました。

「おねしょを叱った」約8割の母親が後悔

 スイスの製薬企業フェリング・ファーマシューティカルズの日本法人であるフェリング・ファーマ(港区虎ノ門)がおねしょをする4歳から15歳までの子どもを持つ母親507人を対象に行ったインターネット調査で、母親がおねしょに悩み、子どもの心身の成長を心配している結果が明らかになりました。

子どものおねしょに悩んでいる母親は少なくない(画像:写真AC)



 本調査は、5月28日の「世界夜尿症デー」に向けて実施されたものです。日本泌尿器科学会のホームページによると、夜尿症は「5歳を過ぎて1か月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3か月以上つづくもの」と定義されています。

 調査によると、1か月以内におねしょで朝から子どもを叱ったことがある母親は507人のうち426人でした。その中で、おねしょを理由に叱ったことを「後悔した」「やや後悔した」と回答した母親は77.2%に上りました。

 また、子どものおねしょに関する不安を調査したところ、「学校や幼稚園でのお泊り行事やイベント」(71.6%)がもっとも多く、次いで「子どもの成長(身体的)」(47.5%)と「子どもの精神状態」(42.6%)などが続きました。

 フェリング・ファーマはこれらの結果を受けて、「子どもの心身の成長を心配されていることが分かりました。これから林間学校など宿泊行事が増える季節になりますので、不安を抱いている方は多いと考えられます」とコメントしています。

おねしょ「子どものの性格や両親の育て方とは関係ない」

 このような状況下でありながら、夜尿症が小児科で相談・治療できることを知っている母親の割合は58.4%のみという結果に。また、その治療が保険診療の対象になることを知っている割合も39.1%と半数を大きく割っています。

治療は保険診療の対象になる(画像:写真AC)



 フェリング・ファーマは「おねしょはお子さんの性格やご両親の育て方とは関係がなく、誰のせいでもありません。子どもがおねしょをするのは本人の意志の問題だとお子さんを責めたり、逆に自分の育て方のせいだと思い込んでご自分を責めたりしないでください。おねしょをしたい子どもはいません。おねしょをしてしまった子どもを怒ったり、兄弟姉妹と比べたりしないでください。そしておねしょがなかった日は、しっかりとほめてあげてください」としています。

 また、順天堂大学医学部付属練馬病院(練馬区高野台)の小児科長で、日本夜尿症学会理事長の大友義之さんは

「おねしょへの対応は『起こさず、焦らず、怒らず、ほめる、比べない』が原則です。感情的に叱ったりすると、かえって症状を悪化させる可能性があります。学齢期はお子さんの心と体が育つ大切な時期でもあります。夜尿症の可能性が疑われるようでしたら、治療は保険診療の対象となりますので、気軽にお近くの小児科に相談してほしいと思います」

と、母親たちにエールを送っています。

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