外国人に伝わらない「カタカナ英語」、知らずに使うと恥をかく!
2019年5月7日
ライフ旅行先やビジネス現場など、外国人と英語で会話をする際、簡単な英単語なのに相手に通じず戸惑った経験はありませんか。その原因は「カタカナ英語」にあるようです。異文化コミュニケーションの専門家が解説します。
英語と意味が異なる「カタカナ語」
皆さんは外国人と「カタカナ英語」(以下、カタカナ語)を使って話した時、「なぜこんな簡単な言葉なのに通じないのか」と驚いたり、または(相手の外国人が)「なぜこんな怪訝な顔をするのか」と違和感を覚えたりした経験はありませんか。
今回は、日本人の「カタカナ語」について考えてみたいと思います。

まず紹介するのは、外国人留学生のための採用面接に、私が立ち会った際の出来事です。
日本人社員 「うちの社長は、とてもアグレッシブだからね!」
外国人留学生「ハハハ……」(え?まじ?この会社はやめとこうかな)
ひとつめは、英語由来のカタカナ語のうち、本来の意味と異なって使われているグループです。これらは一般に「和製英語」と呼ばれ、海外で通じないのはもちろんのこと、国内でも、その使い方に慣れている人が相手ではないと、まるで通じません。
海外だけでなく、日本語で(日本や日本語に慣れていない)海外人材を採用する際など、両者の文化ギャップが大きい場面では注意してもらいたいと思います。
先に例に出した「アグレッシブ」は、もともと、「攻撃的」、「侵略的」というネガティブな意味をもつ英単語です。しかし、日本では、「前向き」「積極的」というポジティブな意味合いで使われることも少なくありません。
今回のように、(うちの社長は)「積極的で前向きな人ですよ!」と言いたいのに、伝わっている意味が英語本来の「攻撃的で悪い人ですよ!」という意味に反転してしまっているケースは、特にリスクが高いといえます。
自分が伝えたいメッセージを話す前に整理してから、「アグレッシブ」の代わりに「元気で、一緒に仕事をすると楽しくなる人」「自分でどんどんアイデアを出す人」「コミュニケーションが好きな人」「営業が得意な人」など、より具体的な説明に切り替えたほうが無難です。
同じように、ニュアンスがずれる和製英語にはほかに、「クレーム」(日本語では文句や不満を伝えるというネガティブな意味だが、英語では法律的に主張するというニュートラルな意味)、「キックバック」(日本語ではニュートラルに斡旋フィーという意味で使うこともあるが、英語では賄賂というネガティブな意味)などがあります。

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