東京から地方移住してビックリ! 現地の「困ったちゃん」は同じく移住者だった【連載】現実主義者の東京脱出論(4)
2021年7月5日
ライフ新型コロナウイルスの感染拡大で、今まで以上に注目を浴びる「東京脱出」「地方移住」。そんな世の中のトレンドに対して、1年の半分近く全国各地を巡る地方系ライターの碓井益男さんが警鐘を鳴らします。
東京からの転出超過が止まらない
コロナ禍で、東京からの人口流出は続いています。
2021年1月には1396万236人だった東京都の推計人口は6月時点で1395万7977人に。月によって変動はあるものの、転出超過(転出数が転入数を上回っている状態)は続いています。新型コロナウイルスの感染者も6月下旬に増加したなか、まだこの状況は続きそうです。
東京都から人口流出が続く理由は、企業でテレワークが推進され、毎日出勤する必要のない業種の人たちが東京近県を中心に移動を始めているからです。
この流れに地方都市では、新たな動きが起きています。東京への一極集中の流れを変える好機として、東京人へ移住の働きかけが活発になっているのです。
移住は子どもよりも大人のほうが大変
例えば、盛んなのはオンラインの移住相談会。6月に島根県が実施したものでは110人が参加したことが報じられています。また東京近県だけでなく、離れた地域への移住も活発になっています。
北海道深川市は2020年、道外から23人の移住がありましたが、この多くは関東や関西からと報じられています。移住しても「今の仕事を続けられる = 給料も変わらない」ことに後押しされた格好です。

とはいえ、移住しても問題がないわけではありません。そのなかでもっとも重要なのは人間関係です。
今の仕事を続けられても、地方への移住は、たとえ東京近県であっても、これまでの人間関係をリセットしなければなりません。とりわけ世帯をあげての移住であれば、なおさらです。
こうした話の場合、子どもの転校先の学校についてはよく話題になりますが、さらに大変なのは大人のほうなのです。
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