令和時代、独身が「友達作り」に励むワケ
「友達作り」注力、たった37% 婚活イベントのポータルサイト「machicon JAPAN(街コン ジャパン)」を運営するリンクバル(中央区入船)が全国の20歳以上の独身男女931人を対象に行った調査で、「異性と出会う」ために具体的に行動している人が63%だったのに対し、「友達作り」はわずか37%にとどまることが分かりました。 友達は大切な存在(画像:写真AC) いったいなぜ大きな差があるのでしょうか。リンクバルの担当者は「あくまでも私見」と断ったうえで、次のように話します。 「それは『友達作り』がいまだにサークルや飲み会といった、個人間で行われるケースが多いからでは。イベント開催の立場からも、『友達作り』のイベント数は絶対的に少ないのです。当社では婚活・恋活イベントと比べ、わずか40分の1です」 しかし同社は今後、「友達作り」イベントの数が増加すると指摘します。その背景には、現代人の特徴があるようです。 「結婚という概念に縛られず、独身のまま趣味を充実させようとする人が増えているからです。そのため、共通の趣味を通して『友達作り』を行うといった流れが強くなるでしょう。また、婚活・恋活と比べて、『友達作り』は同性同士で行うケースも多く、既婚者も参加できます。その分、イベント参加の機会も増えるため、市場が拡大するというわけです」 『友達作り』から婚活・恋活へ 同社ではそのような趣味イベントに対する人気が増しているとのこと。同じ趣味を持っていると、初対面から会話が盛り上がり、それが恋愛や結婚につながるケースもあるといいます。 「一般的な婚活・恋活は『初めまして』『ご出身地はどこですか』といった決まったあいさつで始まりますが、最初から趣味でつながっていれば、相手との共通点を見つけるのが早く、そして簡単。ですから『友達作り』から恋愛や結婚へという流れも強くなると予想できるのです」 出会いの選択肢が増える現代において、ライトな人間関係から深い関係へといった流れは、趣味にとどまらず、今後もより強化されるのかもしれません。
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