コロナ禍で吹き荒れる歌舞伎町バッシングへの違和感を描いた漫画「本当は美しい街なのに……」
人間も街も汚い部分が必ずある 世良田波波さん(ペンネーム)は多摩地域に住む漫画家で、兵庫県明石市出身。10代で上京し、以来漫画を書き続けています。そんな世良田さんが描くアーバンライフ・オリジナル4コマ漫画。今回のテーマは「新宿歌舞伎町」です。 世良田さんの体験を描いた漫画のカット(世良田さん制作)――世良田さん、今回の作品を作った背景を教えてください。 連載1回目ということで、「私は東京が、新宿が好き」という気持ちを伝えたかったからです。 ――地方出身の世良田さんにとって、東京はどのような街でしょうか。 光も影もある街ですね。言いたいことが多くて、セリフの多い作品になりました。 ――今回の題材は歌舞伎町です。日頃、よく足を運ばれるのでしょうか。 ずっと中央線の西側に暮らしているので新宿はよく行きますが、歌舞伎町はときどきです。友人が案内してくれた「ロボットレストラン」は衝撃的でした(外観を見ただけですが……)。 ――東京もコロナで一変しましたね。 精神的にも、物理的にも(マスクで)、息苦しくなったなぁと思います。 ――歌舞伎町は汚いのに、美しい。一見、矛盾した表現に見えます。 世の中の物事は汚いだけ、美しいだけといったように、どちらか一方だけということはないのでは。人間も街も汚い部分が必ずあって、でもそれは誰かにとっては美しいものだったりすると思います。 ――漫画の読者にひと言お願いします。 この連載では人の心にひっかかる漫画が描いていきたいですね。でも、ただただ面白いとか、楽しいとか、そんな気持ちになってもらえる漫画も描きたい気持ちもあります。
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