行き場のない育児の悩みを救った自然な一言「お疲れさま」の重みを描いた漫画「私も頑張らなきゃ」
2019年7月27日
オリジナル漫画東京在住15年のイラストレーター・どらミーさんは、日々の生活が生みだす「ちょっとした驚きや喜び」を描いています。今回は、「イヤイヤ期」の娘に困り果てていたときにもらったさりげないひと言についての話です。
救世主は、笑顔が素敵な「ママ同志」
どらミーさん(ペンネーム)は東京在住15年。普段はビジネス雑誌のマンガなどを手掛けているイラストレーターです。現在は「比較的都心」に住んでいますが、かつては都内のさまざまな街を移り住んでいたといいます。そんなどらミーさんが描くアーバンライフメトロ・オリジナル4コマ漫画。今回のテーマは「私を救ったさりげないひと言」。どらミーさんに漫画の制作背景を聞きました。

――どらミーさん、今回の作品を作った背景を教えてください。
子育て中のとても印象的なエピソードで、よく覚えていたからです。当時、子どもは2歳になりたてでした。
――ぐずりが凄かったようですね。
それはもう。「ベビーカー降りる!」「もっと遊びたい! やだやだやだやだ~~~!」と大声で騒いで、最終的には歩道にバタ~ンと寝転んで「やだやだやだやだやだやだやだ!」とバタバタしていましたから。私がなだめたり、気をそらしたりしても、治まるどころか、さらにヒートアップして、私の声すら聞こえていないのでは……という状態でした。
――それで、思わず「もう、疲れた」と。
小さい子どものイヤイヤなんて「通過儀礼」のようなもので、どうしようもないのですが、ちょうど仕事とワンオペ育児で疲れきっていたときで、誰もいないと思い、外なのに思わずつぶやいていました。独り言にしてはちょっと大きめの声が出てしまい、自分でも「あ、予想外に大きい声でちゃった」と思ったくらいです。
――声を掛けてくれた方は何歳ぐらいの女性でしょうか。
30代くらいの優しい感じの方でした。
――単に「ママ友」と間違われた可能性はないでしょうか。
それはないと思います。私が振り向いてもびっくりされた表情ではなかったですし。
――笑顔が素敵だった。
そうですね。「わかりますよ、大変ですよね」という感じの笑顔で、さっと会釈されて自転車で颯爽と去って行かれました。
――「イヤイヤ期ですか?」などの具体的な言葉ではなかったのですね。
自然に一言だけ告げて、颯爽と行かれた感じがかっこよかったんですよ。
――そして、気分が軽くなった。
おそらく「共感」の声をもらった気がして、うれしく感じたのもあります。それまで私と娘はふたりだけの世界で、行き場のないイライラを募らせていました。でもそれがたった一瞬で、同じ境遇の人にさらっと声をかけてもらったことで、私も娘も一瞬「あっ」と言う感じで……それまでの煮詰まった空気が緩んだ瞬間でした。
ほんとにたいしたことのないエピソードなんですが、子どものイヤイヤ期に手を焼く日々の中、ちょっといいな……と思った体験でした。
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