女子高生の最新「おしゃれトレンド」が明らかに 「LA・JK」とは何か、「TPO」を気にするってホント?
10タイプに分類される「おしゃれタイプ」 SHIBUYA109エンタテイメント(渋谷区道玄坂)が運営する若者マーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキュー ラボ)」は2019年5月21日(火)、現役女子高生に関するレポート「新世紀JKリアル図鑑2019」を発表しました。 女子高生のファッションの聖地「SHIBUYA109」(画像:写真AC)「新世紀JKリアル図鑑2019」は、SHIBUYA109エンタテイメントが産業能率大学経営学部(世田谷区等々力)小々馬(こごま)ゼミとの協業で2019年1月に発表した、「新世紀JK生活価値観調査 2018」を新たに分析したものです。 同レポートによると、女子高生800人を対象とした調査の回答を分類した結果、「おしゃれ意識」と「消費行動特性」の違いで、女子高生を「10のタイプ」に分けることができるといいます。 その中でもっとも多くみられたのは、おしゃれ初心者で「自分探し」真っただ中の「平均JK」(20.0%)とのこと。次いで、あらゆるSNSで情報収集をし、トレンドを欠かさず取り入れる「THEミーハーJK」(15.2%)、サバサバして友だちが多い、海外カルチャーに憧れを持つ「LA・JK」(13.9%)という結果となりました。 SHIBUYA109エンタテイメントは、今回の結果について 「今の女子高生はひとりでいくつものファッションスタイルを使いこなす『ファッションオールラウンダー』であり、その日に一緒にいる友だちや遊びに行く場所に合わせてファッションスタイルを変える傾向にあります。彼女たちにとってファッションは、自己表現手段だけではなく、各場面での同調や気分の共有のためのコミュニケーションツールとなっているのです」 とコメントを寄せています。また調査の中で、「TPOに会った服を選ぶように気を遣っている」という項目に、71%が当てはまると回答。 「文言だけを見ていると、今の女子高生は『礼儀やマナーに敏感である』と捉えることができますが、グループインタビューを重ねると、彼女たちの指す『TPO』とは『一緒にいる友だちに合わせて服のスタイルを変える』という意味合いが強く、友だちの存在がその日のファッションに影響していることが明らかになっています」 とのことです。 情報収集源は「インスタグラマー」情報収集源は「インスタグラマー」 また、ファッションの情報収集源は、関東・関西ともに 1.インスタグラマーのInstagram 2.雑誌(自分で購入) 3.フォローしている有名人のSNS という結果となり、SNSがメインの情報収集源となっていることから、情報収集段階における地域差は見られなかったといいます。 現役女子高生は今、何を考えているのか(画像:写真AC) SHIBUYA109エンタテイメントは、この結果について 「(今回の調査で作成した)ファッションマインドタイプの分布図を確認してみると、『ファッショニスタJK』『パリピJK』『THEミーハーJK』といったおしゃれ自覚度が高いJKは、関西により多く出現していることが分かります。 特に『個性派ファッショニスタJK』『セレブ系ファッショニスタJK』は、ほかのクラスター(集団)に比べて服への支出額が高いことから、関西の方がファッション消費に意欲的なJKが多い傾向があるようです。 また、『着る物を決めるときは、異性の目を意識する方だ』『自分だけの服や小物などを持ちたいと思う』『周りの人とは違った服装をする方だ』といった項目の数値が関東と比較して高いことから、他人から見られる自分の姿を、より強く意識していると言えます」 と分析しており、関東と関西でのお洒落における自己表現の意識の強さに差があることが分かったとのこと。 そのほかに、関東と関西の女子高生は「制服の着こなし方」に違いがあるようです。 「東京のJKは、靴下とスカート丈は短く、ブレザー制服にトレーナーを合わせるスタイルがトレンド。大阪JKについてはスカート丈は長く、靴下は短めのスタイルが多くみられ、現地調査をしていた冬に関しては、タイツの上から靴下をはいて防寒をしている姿がより多くみられました」 と、SHIBUYA109エンタテイメントはコメントしています。
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