公認会計士の試験を受けるための勉強を始める際にまず悩むのが、予備校の選び方ではないでしょうか?
公認会計士は、20代での受験はもちろん、年収アップのために働きながら目指す方も増えてきている人気のある職業です。
それに伴って、公認会計士の試験に合格するための予備校も、以前と比較して増えてきているため、どこの予備校を選べばよいのか迷っている方も多いと思います。
公認会計士の予備校は、決して安くありませんので、入ってみてから「想像していたものと違う」となってしまっても後戻りはできませんよね。
そこでこの記事では、主な公認会計士の予備校5校と、カテゴリ別おすすめの予備校について紹介していきます。
また、予備校についてのよくある質問について、公認会計士の諏訪俊之先生に回答していただきました。予備校を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
※本記事はアーバンライフメトロが独自に記事を制作し、スクール紹介にはアフィリエイトプログラムの協力をいただいています。
公認会計士資格取得後、監査法人・会計事務所で多く監査・税務顧問・シミュレーション業務等に従事。
その後、税理士法人Bridge第5事業部部長に就任。幅広い経験から、多くの信頼をよせられている。
※監修者は「選び方」「記事の内容」について監修しています。掲載している講座は監修者が選定したものではなく、アーバンライフメトロ編集部が独自に選定したものです。
人気の公認会計士予備校おすすめ5選
ここでは、人気のある公認会計士の予備校5校の特徴を、
- 費用
- キャンペーン・割引情報
- 奨学金制度・特待生制度
- テキスト
- サポート体制
- 合格実績
- 各予備校がおすすめの人
の七つのカテゴリに分けて紹介していきます。
その前にまずは、予備校を選ぶうえで重要なポイントとなる、
を比較した以下の表をご覧ください。
スクール名 | 特徴 | 料金 | 合格実績 |
---|
資格の大原
| 高い合格実績を誇る人気講座・一発合格ためのカリキュラム ▶公式サイト | 2023年合格目標初学者合格コース (教室・映像/Web) 1年:各740.000円/720,000円 2年:各780,000円/760,000円 | 2021年度397名 |
CPA会計学院
| 自習室や動画視聴ブース、女性専用ブースを完備 ▶公式サイト | ・2年スタンダードコース (短答2回対応):720,000円~ ・1年スタンダードコース(短答1回対応):620,000円~ | 2022年:合格者数:606名・合格者占有率:41.6% |
クレアール
| 担任制のため、手厚い個別サポートができる ▶公式サイト | 初学者対象 2024年合格目標1.5年合格全力投球コース:520,000円 | 2021年最終合格者数309名 |
LEC
| レジュメ・板書はPDFでの確認が可能 ▶公式サイト | 短答合格コース (通信Web/通学) ・秋生:278,000円~/298,000円~ ・春生:228,000円~/248,000円~ | 非公開 |
TAC
| 戦略的なカリキュラムで無駄のない学習 ▶公式サイト | 【2024年合格目標】 (教室(ビデオブース)+Web講座/Web通信講座) ・1.5年S本科生 (Aレベル):各760,000円 (Bレベル):各755,000円 (Cレベル):各750,000円 | ・合格者累計実績9,307名 |
※全スクール、通信講座あり。
資格の大原
資格の大原は、一発合格を実現するカリキュラムを組んでいることが特徴です。
勉強のスタート時期を細かく設定し、定期的に講師による進捗状況の確認があるため、無理なく一歩一歩合格へと歩を進めることができます。
ほかにも、欠席や聞き逃し、見逃しなどの対応が充実しているため、講義の内容をすべて学べます。
また、体調不良の際にも、講義の欠席を心配する必要がないため、体調を治すことに専念できます。
無理して受講する必要がないため、結果的に講義の内容をしっかり学ぶことができます。
おすすめポイント・特徴
- 欠席した場合、振替講座や映像・音声でのフォローあり
- 通信制生徒でも教室内で模試が受けられる
- 採点・添削指導があり、弱点を克服できる
- 途中入学や、別都道府県への転校にも対応
- 自習室やパウダールーム、ラウンジも完備しているためリラックスしながら勉強できる
基本情報
総費用 | 【2023年合格目標1年初学者合格コース】 ・教室通学:740.000円 ・映像通学:740,000円 ・Web通信:720,000円
【2023年合格目標2年初学者合格コース】 ・教室通学:780,000円 ・映像通学:780,000円 ・Web通信:760,000円 |
通信講座の有無 | 有 |
合格実績 | 2021年度397名 |
費用
資格の大原の費用も、他と比較すると比較的高めです。
しかし、資格の大原は、「初学者合格」つまり、1発合格できる方の多さを売りにしているため、多少費用が高くても1回で合格したいと考えている方にはおすすめです。
キャンペーン・割引情報
割引名 | 割引内容 | 割引額 |
---|
修了考査大原本コース生割引パック申し込み | 大原の人材開発センターと提携している法人のみ、割引での申し込みができる | 20%割引 |
修了考査大原本コース生割引個別申し込み | 大原の人材開発センターと提携している法人のみ、割引での申し込みができる | 5%割引割引 |
修了考査大原本コース生割引 | 修了考査対象パックを5人以上で申し込んだ場合に割引される | 10%割引 |
大原受講生割引 | 過去に大原を受講した方が新しく受講する場合に割引される | 3%割引 |
修了考査大原本コース生割引 | 過去に120,000円以上の公認会計士講座を受講したことがある方が、対象の修了考査対策パックを受講した場合に割引される | 20%割引 |
そのほか、定期的に、オンラインや会場での体験講座を実施しています。
奨学金制度・特待生制度
他校受講生も含め対象に、今年合格できなかった方を対象に、試験結果によって割引でバックアップしています。
短答式選抜特待生試験は、
- 上位10%以内 20%割引
- 上位30%以内 15%割引
- 上位50%以内 10%割引
論文式選抜特待生試験は、
- 上位10%以内 50%割引
- 上位20%以内 40%割引
- 上位30%以内 30%割引
- 上位50%以内 20%割引
テキスト
講義を行う常勤の講師によって作られたオリジナルのテキストを使用しており、毎年最新版を用意しています。
論文式試験のテキストは、B6のポケットサイズで作られているため、通学の合間のちょっとした時間に確認できます。
通信講座
スマホやタブレットでのスピード再生視聴はもちろん、専用のアプリをインストールし、講義の動画をダウンロードしておくことで、ネット環境のない場所でも勉強できます。
DVD視聴での講義も可能なため、スマホの充電を気にする必要もありません。
サポート体制
資格の大原は、万一欠席してしまった際のサポート体制が特に充実しており、別クラスでの振替講義が可能、予約制で補講も可能です。
また、転居にも対応しており、今まで受講していた学校へ行けなくなってしまった場合でも、他校で受講を継続できます。
合格実績
2020年の合格実績は、全国1・2・5・9位の合格者を輩出しており、合格者のうち全科目を大原で受講した方は399名、そのうち初学者コースでの合格者は187名です。
2013、2014、2015、2015年にも総合成績全国1位の合格者を輩出しています。
資格の大原がおすすめの人
- 体調を崩しやすい方
- 体調不良の際も授業内容の遅れが不安で無理してしまう方
- 弱点の克服に力を入れたい方
- ラウンジやパウダールームを利用しながら友人との息抜きもしたい方
- 講義前後の予習復習をスクール内でやっていきたい方
公式サイトで詳しく見る
CPA会計学院
CPA会計学院は、公認会計士の試験に特化した資格スクールで、圧倒的な合格実績を誇っています。
CPA会計学院の学習方法は、考え方の基礎を固める指導を徹底しています。
講義では科目の全体像を押さえる指導をし、全体像を掴めたら、テキストを使用し、各論点の具体的な考え方を定着させる指導を行います。
おすすめポイント・特徴
- 自習室や動画視聴ブース、女性専用ブースを完備
- 無利子の奨学金制度あり
- 遠方の方へのサポート体制も充実
- 合格祝賀パーティーの開催
- 全科目の講師が常駐しているため、分からないことはその場で解決できる
基本情報
料金 | (通学/通信) ・2年スタンダードコース (短答2回対応):780,000円/720,000円 ・1年スタンダードコース(短答1回対応):680,000円/620,000円 ・2年速習コース(短答3回対応):780,000円/750,000円 ・1年速習コース(短答2回対応):680,000円/650,000円 |
合格者数・合格者占有率 | 2022年・合格者数:606名・合格者占有率:41.6% |
給付制度 | 入学時に受講料と同額を無利子貸与:月額 5,000~30,000円を毎月分割して返済する。 返済開始時期 ①公認会計士試験に合格した年の翌年4月 ②奨学金支給後満3年経過後 |
通信講座・通学講座あり
公式サイトで詳しく見る
費用
CPAは、ほかの予備校・スクールと比較すると、若干費用が高めに設定されています。
キャンペーン・割引情報
また、全6回の公認会計士プレ講座を無料で受講できるキャンペーンも実施しています。
講義内容や、スクール全体の雰囲気、講師への質問のしやすさなどを無料で確認できるため、契約してから「自分とは合っていなかった」というような事態になることを避けられます。
奨学金制度・特待生制度
学費の支払いが厳しい、18歳以上の公認会計士受験者を対象に、受講料全額を無利子で借りられる「CPA奨学金制度」があります。
2021年は、初学者・受験経験者ともに、100名が奨学生制度を利用しています。
テキスト
50年以上の指導実績のあるベテラン講師と、公認会計士試験一発合格の若手の講師が協力して作成したオリジナルテキストを使用しています。
テキストと問題集のすべてに、本試験での出題の可能性と重要性のポイントが記載されています。
通信講座
合格を強力にバックアップするための「質の高い講義」と「徹底した個別サポート」を実施しています。
重要部分の繰り返しの視聴や、必要でない部分の倍率視聴にも対応しているため、自分にとって重要な部分のみを重点的に学べてる、効率の良い学習ができます。
サポート体制
公認会計士試験合格者の「全科目合格者」が常駐しているため、疑問に感じたことをその場ですぐに解決できます。
遠方の方には、電話での質疑応答を行っています。
疑問をそのままにせず、効率よく、スムーズに学習を進めることができます。
合格実績
初学者であっても、高い一発合格率を誇っており、2022年度の公認会計士試験の合格者1,456名のうち、606名がCPA受講者で、合格者の占有率は41.6%です。
CPAがおすすめの人
- 基礎や考え方についてしっかり学びたい方
- スクールが自分に合っているかを確認してから契約したい方
- 合格後の楽しみが欲しい方
- 合格後も付き合える友人と出会いたい方
- 奨学金制度を利用しながら公認会計士を目指したい方
- スクールが近くになく、遠方からの利用を検討している方
公式サイトで詳しく見る
クレアール
クレアールは、1講座30分のウェブ通信専用のスクールで、学習する範囲を絞って、その部分を徹底的に学習をする「非常識合格法」を取り入れています。
おすすめポイント・特徴
- 声に出して記憶を脳に定着させることで論文式試験がスラスラとけるようになる
- 学習する部分が絞られているから、必要のない勉強はしなくて良い
- 入学費やオプションなどの追加料金は一切なし
- 講義動画のダウンロードはもちろん、答練のPDF化、講義のDVDの送付もしている
- 担任制のため、手厚い個別サポートができる
- メールやFAXなど質疑応答の手段が多様のためすぐに相談できる
基本情報
総費用 | ・2023年合格目標 1年合格全力投球コース 1年合格全力投球コース 初学者対象:520,000円
・2024年合格目標 2年スタンダード合格コース ハイスピード型 短答・論文トータルサクセスコース 初学者対象:415,800円 |
通信講座の有無 | 有 |
合格実績 | 2021年最終合格者数309名 |
公式サイトで詳しく見る
費用
クレアールは通信専門の予備校のため、ほかの予備校と比較すると圧倒的に費用が安いことが特徴です。
割引が適用されると、さらに安くなるため、費用が理由で予備校の受講を悩んでいる方におすすめです。
キャンペーン・割引情報
メールでコースを提案してもらった方に約100,000円の割引特典や、一発合格するための情報が濃縮されたテキストの無料配布をしています。
その他、コースによって様々な期間限定の割引が用意されています。
奨学金制度・特待生制度
初学生対象インターネット特待生試験を無料で受験でき、費用が最大35%割引になります。
試験内容は400~600文字程度の簡単な作文で、対象者は「一般の方」「国家試験等受験経験者」「学生」の三つに分かれており、対象者によって試験内容も変わります。
テキスト
クレアールでは、学習する範囲を絞って、その部分を徹底的に学習をする「非常識合格法」を取り入れているため、テキストも他の予備校と比較して非常に薄いことが特徴です。
さらにテキストの中身は、「重要度」と「難易度」をそれぞれ3段階で表されているため、優先的に勉強しなければならない論点が明確になっているため、効率的に学習できます。
通信講座
クレアールは通信専門のスクールになります。
Windows、Mac、スマホ、タブレットのすべてに対応しており、新たに購入する必要はなく、自宅にある機器のみで講座が受けられます。
サポート体制
担任制度を取っており、一人ひとりの進捗状況や不安などに合わせて講座を進めていける体制が整っています。
また、通信のデメリットになりうる「その場で質問ができない」といった問題を解決する万全の質問体勢を整えており、電話やメールをはじめ、ネットやFAXなどでも質問できます。
合格実績
クレアールの2021年の最終合格者実績は309名です。また、ホームページ内の「合格体験記」には、実際にクレアールを受講し、公認会計士に合格した方の声が載っています。
クレアールがおすすめの人
- 必要最低限のみの勉強をしたい方
- 部活やプライベートも充実させたい方
- 好きな場所で好きな時間に勉強したい方
- 複数人の先生に教わるのではなく、合格まで寄り添ってくれる先生1人を希望している方
- 出来るだけ安く受講したい方
公式サイトで詳しく見る
LEC
LECは、近年の公認会計士試験の傾向に基づき、短答式試験にいち早く合格できるようなカリキュラムを組んでいます。
おすすめポイント・特徴
- 科目別の専門講師制を取り入れ、専門性を高めた講義で受講生をフォロー
- LECの答練や模試は、本試験の論点を多数的確
- 合格者交流会を開催し、公認会計士としての有益な情報交換の場を提供
- 短答式試験と論文式試験の講義を分け、リーズナブルな価格設定を実現
- レジュメ・板書はPDFでの確認が可能
>>LEC公認会計士の講座の口コミ・評判はこちら
基本情報
総費用 | ・2023年短答合格コース:278,000円 ・論文コース:50,000円(一発合格の場合) 合計328,000円 |
通信講座の有無 | 有 |
合格実績 | 非公開 |
公式サイトで詳しく見る
費用
LECは、短答式試験の講義と、論文式の講義を完全に分けているため、その分、各プランを非常にリーズナブルな費用で提供しています。
キャンペーン・割引情報
割引名 | 割引内容 | 割引額 |
---|
再受講割引 | 過去にLECを受講したことがある方が再度受講する際に割引される | 30%割引 |
退職者・離職者応援割引 | 退職または離職をしてから1年以内の方を対象に割引される | 20%割引 |
早期申込割引 | 早期に受講を申し込んだ方を対象に割引される | 時期に応じて20,000~50,000円の割引 |
大学生協・書籍部割引代理店書店割引 | 書籍やプランから割引される | 最大5%割引 |
資格説明会当日申込割引資格説明会予約割引 | いずれか一方のみ適用 | 当日申込は10,000円割引予約は5,000円割引 |
簿記検定受験生割引 | 過去に簿記を受験したことがある方を対象に割引 | 10,000円割引 |
奨学金制度・特待生制度
受験料無料で、財務会計論・管理会計論の試験を受け、成績によって最大80%の割引がされる奨学金制度があります。
テキスト
短答式試験の総まとめ問題集として「一問一答問題集」を用意しています。
高い網羅性を誇るLEC独自のバイブルを用意し、日々この問題集を反復することで、短答式試験で学習効果を発揮します。
通信講座
「視聴率」で1回の学習時間を確認でき、学習状況を一目で確認できます。
また、レジュメ・板書はPDFで簡単に確認できるため、見たいときにすぐに復習可能です。
サポート体制
インターネット専用コンテンツで、専任のアドバイザーが質疑に答えてくれます。
このインターネットのページは、LEC側と相談者のみが閲覧できるページのため、周りを気にすることなく、自分の進捗状況に合わせた質疑ができます。
合格実績
具体的な合格実績に関しては記載がありませんが、LECのホームページ内の「合格体験記」には、実際にLECを受講し、公認会計士に合格した方の声が載っています。
LECがおすすめの人
- 短答式試験に特に力を入れたい方
- 答練や模試で本番同様の問題を解いていきたい方
- 合格後も仲良くできる仲間が欲しい方
- 公認会計士についての有益な情報を得たい方
- 各科目ごとに専門性の高い勉強がしていきたい方
公式サイトで詳しく見る
TAC
TACは、公認会計士に限らず、様々な資格で多くの実績を積み上げてきた大手の予備校です。
TACの講師は、実際に公認会計士の試験に合格した方を厳選して採用しており、講師自らの実績に基づいた講義で受講者を確実に合格へと導いてくれます。
受講者一人ひとりに合った個別のアドバイスを、公認会計士試験に合格した講師からもらえるため、何が足らないのかがわかり、確実に合格へと近づけます。
おすすめポイント・特徴
- 受講生に行ったアンケート2,050件のうち、93.1%が講師に満足している
- 戦略的なカリキュラムを組み、無駄のない学習で一発合格を目指す
- 高校生限定のコースもあるため、高卒で公認会計士を目指しやすい
- 合格後の就職までしっかりサポート
- コースが豊富で自分にあったプランを選択できる
基本情報
総費用 | 【2023年合格目標】 ・初学者向けコース・短期集中L本科生(Aレベル)教室(ビデオブース)+Web講座/Web通信講座:750,000円 ・初学者向けコース・短期集中L本科生(Bレベル)教室(ビデオブース)+Web講座/Web通信講座:745,000円 ・初学者向けコース・短期集中L本科生(Cレベル)教室(ビデオブース)+Web講座/Web通信講座:740,000円 |
通信講座の有無 | 有 |
合格実績 | ・合格者累計実績9,307名 ・2006年~2021年本試験合格者に占める、TAC本科生合格者の割合は実に37.9%(合格者の約4割) |
公式サイトで詳しく見る
費用
TACの費用は、ほかの予備校と比較すると高めに設定されています。
しかしその分、合格実績やサポート体制に自信があり、満足度の高いカリキュラムになっています。
また、高校生向けのプランがあったりなど、通学・通信講座共に、豊富なプランの中から自分に合ったものを選択できます。
キャンペーン・割引情報
割引名 | 割引内容 | 割引額 |
---|
再受講割引 | 過去に受講していたコースと、同じコースを再受講する場合に割引される | コースによって異なる |
日商簿記ステップアップ割引 | TAC簿記検定講座本科生がほかの講座や簿記の上位級を受講する際に割引される | 10%割引 |
NEXT割引 | 受講生が新しい講座を申し込む際に割引される | 5%割引 |
早割 | 販売開始から一定の間、受講料が割引される | 記載なし |
入学金免除券 | 割引券やコードを持っている方は入が金が免除になる | 入学金10,000円が免除 |
奨学金制度・特待生制度
2023年の公認会計士試験合格を目指す方を対象に「奨学生選抜試験」を実施しています。
受験料は無料、全部で5回実施され、複数回の受験が可能です。
1・2回目の受験は短答式試験で、順位に応じて、
- 1~5位 50%
- 6~10位 40%
- 11~20位 30%
- 21~30位 20%
- 31~100位 15%
- 101~200位 10%
3・4・5回目の受験は論文式試験で、順位に応じて、
- 1~5位 80%
- 6~10位 60%
- 11~20位 40%
- 21~30位 30%
- 31~100位 20%
- 101~200位 10%
の割引がされます。
またTACでは、特待生制度にあたる「論文式全国公開模試成績上位者割引」も実施しています。
全国最大級の規模で実施されるTAC全国模試で上位300以内に入ると、順位に応じて以下の割引が適応されます。
- 1~5位 80%
- 51~100位 50%
- 101~150位 40%
- 151~200位 30%
- 201~250位 25%
- 251~300位 20%
この論文式全国公開模試で300位以内に入りながらも、万一2022年度の本試験で不合格となってしまった場合には、「2023年合格目標各上級本科生」を大幅に割引された価格で受講できます。
さらに、論文式試験で成績上位合格をした本科生には、順位に応じた合格祝賀金が進呈されます。
- 総合1位 200,000円
- 総合2位 50,000円
- 総合3位 30,000円
- 総合4~10位 10,000円
- 科目1位 30,000円
- 科目2位 20,000円
- 科目3位 10,000円
テキスト
TACで使用するテキストは、TACオリジナルのもので、毎年内容を改正しています。
「無駄がなく効率的な教材」「受験生の立場からみて使いやすい教材」を目指したテキストに、2,050件の回答のうち、89.2%の方が満足しています。
通信講座
いつでも、どこでも、何回でも見られるウェブ講座の通信講座は、スマホやタブレットでの高速再生に対応しているため、好きな時間に無駄なく学べます。
もちろん、疑問点に関しては講師やスタッフに質問できるため、通学講座と同じように疑問を解決できます。
サポート体制
TACに在籍する講師は、実際に公認会計士の試験に合格した方を厳選して採用しており、講師自らの実績に基づいた講義で受講者を合格へと導いてくれます。
受講者一人ひとりに合った個別のアドバイスを、公認会計士の試験に合格した講師からもらえるため、何が足らないのかが分かり、確実に合格へと近づけます。
講義の内容は、教室講座を撮影した「Webフォロー」や、講義音声をダウンロードできる「音声ダウンロードフォロー」で再確認できます。
ほかにも、スマホ・タブレットからテキスト内容を確認できたり、短答式の試験のトレーニングアプリを利用して、スキマ時間を使って勉強が可能です。
さらに、Web講義は講師2人のW配信のため、自身にあった講師の講座を受講できます。
合格実績
2006年〜2021年の合格者数累計9,307名で、多くの公認会計士受験生に選ばれ続けています。
2006年~2021年の合格者占有率は37.9%で、合格者の約40%がTAC出身者と高い合格率を誇ります。
最年少合格者もTACから輩出されています。
TACがおすすめの人
- がむしゃらに勉強に打ち込んでしまい、苦手な部分を見つけるのが苦手な方
- 苦手な部分の学習にどうやって取り組めばいいかわからず、アドバイスが欲しい方
- 公認会計士試験の勉強の合間に、日商簿記検定1級の資格も取りたい方
- 公認会計士の資格取得後、高卒で働く予定のある方
- すでにTACで別講座の受講をしている方
公式サイトで詳しく見る
費用が安い人気の公認会計士予備校
ここからは、予備校の中でも特に費用が安くて人気の「クレアール」と「LEC」について、通学と通信のそれぞれの費用や、奨学金・特待生制度について紹介していきます。
クレアール
クレアールの主な費用は、以下になります。
プラン | 通信コース料金 |
---|
2023年合格目標1年合格全力投球コース | 515,000円~ |
2024年合格目標2年スタンダードコース | 540,000円~ |
クレアールは通信専門の予備校のため、ほかの予備校と比較すると圧倒的に費用が安いことが特徴です。
割引が適用されるとさらに安くなるため、費用が理由で予備校の受講を悩んでいる方におすすめです。
特待生制度は、初学生対象でインターネット特待生試験を無料受験でき、費用が最大35%割引になります。
試験内容は400~600文字程度の簡単な作文で、対象者は「一般の方」「国家試験等受験経験者」「学生」の三つに分かれており、対象者によって試験内容も変わります。
LEC
LECの主なコース費用は、以下になります。
プラン | 通学コース料金 | 通信コース料金 |
---|
2022年 短答合格コース<秋生> | 298,000円~ | 278,000円~ |
2023年短答合格コース<春生> | 短答式298,000円~ 論文式50,000円 | 短答式278,000円~ 論文式50,000円 |
LECは、短答式試験の講義と、論文式の講義を完全に分けているため、その分、各プランを非常にリーズナブルな費用で提供しています。
奨学金制度は、受験料無料で、財務会計論・管理会計論の試験を受け、成績によって最大80%の割引がされます。
予備校の費用をサポートする制度
公認会計士の試験は、範囲が非常に広いことが特徴です。
そのため、試験に合格するためには、試験範囲をすべて終わらせるためのスケジュールの組み立てや、重要ポイントを絞って教えてくれる予備校の利用が推奨されています。
しかし、長期間予備校に通うためには高額な費用がかかるのも事実です。
仕事をしながら勉強時間を作るとなると時間が限られるため、勉強に専念したい社会人のために、お金を理由に公認会計士の試験を諦めなくてはならない方がでないように、各予備校や国が、費用をサポートする制度があります。
ここでは、費用をサポートしてくれる制度について紹介していきます。
奨学金制度・特待生制度
TAC | 奨学生選抜制度成績順位に応じて受講料が80%OFF |
資格の大原 | なし |
CPA | 入学時に受講料と同額を無利子貸与:月額 5,000~30,000円を毎月分割して返済する。 返済開始時期①公認会計士試験に合格した年の翌年4月②奨学金支給後満3年経過後 |
クレアール | なし |
LEC | 奨学金第一種(貸与型・無利子):月額50,000円または88,000円 第二種(貸与型・有利子):月額50,000円・80,000円・100,000円・130,000円・150,000円から選択 |
教育訓練給付制度
教育訓練給付制度とは、働く方の主体的な能力の開発の取り組み、または、中長期的なキャリアの形成を支援することで、雇用の安定や再就職の促進を図ることが目的の雇用保険の給付制度です。
一定の条件を満たした雇用保険の一般被保険者である「在職者」または一般被保険者であった「離職者」が、職業訓練の受講や通学などをした際に、負担した費用の一部がハローワークから返金されます。
教育訓練給付制度が利用できる一定の条件は、在職者か離職者かによって異なります。
在職者の場合は、「受講開始日に、雇用保険の一般被保険者であり、支給要件期間が3年以上(教育訓練給付制度の利用が初めての方は1年以上)ある人」です。
離職者の場合は、「受講開始日に、一般被保険者ではなく、一般被保険者でなくなった日(離職日の翌日)から、受講開始日までが1年以内であり、かつ支給要件期間が3年以上(教育訓練給付制度の利用が初めての方は1年以上)ある人」です。
(引用:クレアール 「教育訓練給付制度と対象講座」)
ただし、この制度を利用できるのは、厚生労働大臣が指定した講座でなければなりません。
また、一定の成績を収める必要があり、限度額も各講座の受講料によって変わってきますので、確認しておきましょう。
申し込みは、ハローワークまたは教育訓練施設にある「教育訓練給付金支給要件照会票」に必要事項を記入、申込者の住所を管轄しているハローワークに、申込者または代理人の来所または郵送で提出します。
提出の際には、運転免許証や雇用保険受給資格者証などの、申込者の住所が確認できる書類の添付が必要です。これは、コピーでも問題ありません。
テキスト(教材)が人気の公認会計士予備校
ここからは、テキスト(教材)が人気の「資格の大原」と「CPA」の教材の特徴を説明していきます。
資格の大原
資格の大原では、講義を行う常勤の講師によって作られたオリジナルのテキストを使用しており、毎年最新版を用意しています。
情報を優先度ごとに分けているため、効率よく優先度の高い知識から学んでいくことができます。
また、短期試験対策に特化した演習教材や、論文式試験の用語・定義集テキストが科目別に用意され、B6のポケットサイズで作られているため、通学の合間のちょっとした時間に確認もできます。
スマホ、タブレットで見ることができるデジタル教材は通学生も使用することができ、マーカー機能で重要箇所をチェックしたり、メモ機能で書き込んだり、文字検索も可能となっています。
CPA
CPAでは、50年以上の指導実績のあるベテラン講師と、公認会計士試験一発合格の若手の講師が協力して作成したオリジナルテキストを使用しています。
テキストと問題集のすべてに、本試験での出題の可能性と重要性のポイントが記載されているため、効率よく重要なポイントを覚えることができます。
また、CPAのテキストは、他の予備校と比較しても、圧倒的に網羅性に優れています。
「重要ポイントだけの勉強は不安だから、試験範囲を網羅しておきたい」という方に、CPAのテキストは特におすすめです。
大学生・社会人別の公認会計士予備校の選び方
基礎からしっかり学びたい大学生と時間のない社会人とでは、公認会計士の試験の勉強をする際の悩みが異なるため、予備校の選び方も一緒ではありませんよね。
ここからは、大学生と社会人、それぞれの悩みに合わせた予備校の選び方を紹介していきます。
ぜひ、予備校を選ぶ際の参考にしてくださいね。
大学生の選び方
多くの大学生が予備校を選ぶ際に気になるポイントは、「基礎からしっかり学べるか」「費用はいくらか」といった点なのではないでしょうか?
ここからは、それぞれの悩みに適しているのはどのようなタイプの予備校なのかを説明していきます。
基礎からしっかり学びたい人
公認会計士の試験内容に関する予備知識がなく、一から基礎を学んでいきたい方には、通学タイプの予備校がおすすめです。
通学タイプは、分からないことがあった場合に、その場ですぐに講師に質問ができます。
また、多くの予備校では、自習室が併設されているため、講義前後に予習・復習が可能です。
さらに、毎日予備校に通うことで、勉強の習慣がつくため、毎日少しずつ確実に基礎知識を学んでいくことができます。
費用が気になる人
費用が気になる方は、通学と比較して費用が安い通信講座を利用するか、奨学金・特待生制度を受けられるようになるまで独学で勉強する方法がおすすめです。
以前は、通信講座は通学プランと比較して講義内容やサポート体制が劣っていると言われていました。
しかし現在は、動画教材が充実し質問できる環境も整っているため、そのようなことはありませんので、通信講座を利用するのも一つの方法です。
また、独学で一定の公認会計士試験の知識を身につければ、各スクールで行っている、奨学金制度や特待生制度を受けることができます。
多くの奨学金・特待生制度が、成績順によって割引額が決まっており、対象内にランクインすれば割引がされ、安く講義を受講できます。
社会人の選び方
多くの社会人が予備校を選ぶ際に気になるポイントは、「勉強の時間がない」「短期間で合格したい」といった点なのではないでしょうか?
ここからは、それぞれの悩みに応える予備校はどのようなタイプの予備校なのかを説明していきます。
時間がない人
社会人の場合、仕事をしながら公認会計士の試験勉強もしなくてはならないため、学生のような勉強時間の確保はできません。
そのため、スキマ時間や休日にどれだけ効率よく勉強ができるかがポイントになります。
毎日慌ただしく、勉強時間の捻出が難しい方におすすめなのは、通信講座が充実した予備校になります。
通信講座は、決まった時間に決まった場所へ行く必要がありません。
タブレットやスマートフォン、DVD教材の倍速機能などを利用して、好きな時間に好きな場所で勉強ができます。
そのため、深夜早朝や移動時間、休憩中のスキマ時間に勉強を行いたい場合には、特におすすめです。
短期間で合格したい人
公認会計士は、独立も視野に入れることができるため、年収アップを目的とした社会人に人気の資格です。
しかし難関資格でもあるため、仕事をしながらの資格取得には最短でも2年かかると言われています。
資格を取得したあともすぐに公認会計士として独立できるわけではないため、社会人で公認会計士の試験を受ける方の多くは、できるだけ短期間での合格を目指しているのではないでしょうか?
そもそも、仕事をしながら長期間公認会計士の試験勉強を続けていくのは、精神面でも体力面でもきついですよね。
モチベーションを維持したまま効率よく勉強を進めたい方におすすめなのは、通信講座または、夜間の通学予備校になります。
通学の中には、仕事終わりに夜間の教室でDVD講座が視聴できる予備校もあります。
夜間の通学予備校は、仕事終わりで疲れていると、ついつい休んでしまい、平日はなかなか勉強ができないという方にもおすすめです。
仕事終わりの夜間予備校であれば、自分のやる気次第でやってもやらなくても良い通信講座と違って、いつでも質問できたり強制的に勉強しなくてはいけない環境が用意されています。
そのため、結果的に短期間で合格できる確率が上がります。
夜間の通学が可能な予備校
スクール名 | 特徴 | 開講時間 |
---|
LEC
| レジュメ・板書はPDFでの確認が可能 ▶公式サイト | 平日 9:30~20:00 土祝 10:00~19:00 日 10:00~18:00 |
資格の大原
| 高い合格実績を誇る人気講座・一発合格を目指すための理想的なカリキュラム! ▶公式サイト | 映像通学視聴時間帯 月~金 ①9:00~12:00 ②12:10~15:10 ③15:20~18:20 ④18:30~21:40 土・日・祝 ①9:00~12:00 ②12:10~15:10 ③15:20~18:20 |
TAC
| 戦略的なカリキュラムを組み、無駄のない学習 ▶公式サイト | (新宿校) 月~金 12:00~19:00 土日祝 9:00~17:00 |
公認会計士予備校についてよくある質問
ここからは、公認会計士の予備校に通う前によくある質問をまとめました。
予備校に関する疑問を解決し、納得した状態で、自分に合った予備校で、勉強に専念してくださいね。
予備校のテキストの独学だけで合格できる?
公認会計士の試験は、国家資格の試験の中でも最難関といわれています。
基本的には独学ではなく、専門学校や資格スクールに通って勉強をするのが一般的で、独学で公認会計士試験に合格するのは、非常に困難です。
公認会計士の試験の合格率は約10%程度ですが、合格者のうち、独学で試験に合格した方は約9%です。つまり、独学での合格者は、公認会計士の試験合格者の中でもごくわずかしかいないということです。
公認会計士の試験は、範囲が非常に広く、試験の内容を理解するだけでも難解なため、独学での勉強は難しいです。
しかし、専門学校や資格スクールに通うにはお金がかかるため、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
また、高額な費用を支払って専門学校や資格スクールでの勉強を始めた方でも、その難しさに多くの方が挫折しているのが実情です。
そのため、いきなり専門学校や資格スクールに通い始める前に、まずは予備校のテキストを購入し、独学で勉強を始めるのも一つの良い方法かもしれません。
実際に独学で勉強を始めてみて、独学での合格に難しさを感じるようであれば、そこで初めて専門学校や資格スクールに通い始める方法もあります。
働きながら合格できる?
結論から述べると、働きながら公認会計士の試験に合格することも可能です。
しかし、社会人は学生や無職の方と比較すると、勉強時間を捻出することが非常に難しくなります。加えて、いかに効率よく勉強を進められるかが課題になります。
少ない勉強時間のなかで、重点を絞らずに勉強していたら、試験範囲の勉強は終わりません。
重要ポイントだけを効率よく勉強するためには、通学や通信講座といった専門学校や資格スクールを活用することが必須です。
公認会計士の試験範囲は広く、一般的に3,000~4,000時間の勉強が必要だと言われています。仕事と両立する場合、1日に取れる勉強時間は限られるため、数年にわたり勉強を継続することになるでしょう。そのためモチベーションの維持できる学習計画を立てること、疑問点をすぐにつぶせるかといった点も問題になってきます。
さらに、社会人の場合には、スキマ時間などの時間を利用して、少しずつ勉強を積み重ねていくこともポイントになりますから、通学よりも通信講座の利用をおすすめします。
予備校はいつから入るのがおすすめ?
公認会計士の予備校は、多種多様なコースが用意されているため、365日いつでも入学が可能です。
ほとんどの予備校は、以下の5つのコースに分かれています。
- 2年間で合格することを目標にしたコース
- 2年弱で合格することを目標にしたコース
- 1.5年で合格することを目標にしたコース
- 1年間で合格することを目標にしたコース
はじめに述べたように、公認会計士の予備校はいつでも入学が可能ですので、明確なおすすめの時期はありません。
しかし、入学時期が遅れてしまうと、その分学習スピードも速くなる場合があります。
逆に言えば、早めに入学できれば、自分のペースに合わせて、じっくり勉強を進めていくことも可能です。
公認会計士の試験範囲は広く、長期間にわたって勉強する時間を確保しなくてはなりません。
予備校に通うことを決めた方は、開始時期によって、選択できるコースが違い、コースによって学習ペースも異なるため、一日でも早く通い始めると良いでしょう。
公認会計士予備校の資料請求はこちら
まとめ
公認会計士の予備校は、通学または通信講座に分かれており、さらに、予備校によって費用や特徴はバラバラです。
今回は状況別におすすめの予備校5校について詳しくご紹介してきました。
自身の性格や置かれている状況によって、適している予備校は異なります。
公開されている費用は高額であっても奨学金制度や割引を活用すれば通える場合や、通学が難しくても同じ充実度の通信講座なら時間が取れる、などの場合もあります。
後悔のないように、自分に合った予備校を選び、公認会計士を目指して頑張ってくださいね。