【鬼滅のグルメ】炭治郎も食べた? 大正時代の浅草は「ラーメンの聖地」だった!
2021年10月10日
ライフ10月10日(日)23時15分から、フジテレビ系列で『テレビアニメ「鬼滅の刃」無限列車編』が放送されます。これを記念して、『鬼滅の刃』と縁の深い浅草でかつて食されていたB級グルメについて、著書にラーメンの起源を解明した『お好み焼きの戦前史』がある食文化史研究家の近代食文化研究会さんが解説します。
炭治郎を叱ったうどん屋台の主人
人気マンガ『鬼滅の刃』。主人公・竈門炭治郎(かまど たんじろう)は、浅草のうどん屋台で山かけうどんを注文します。ところが、うどんを食べる前に宿敵・鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)の匂いを察知。うどん屋を離れて鬼舞辻を追います。

鬼舞辻を見失ってうどん屋台に戻った炭治郎は、屋台の主人にこっぴどく叱られます。
「金じゃねえんだ、お前が俺のうどんを食わねって心づもりなのが許せねえのさ!!」
この主人、自分が作るうどんに対して、強いこだわりを持っているようですね。
それもそのはず、この時期の東京で本格的なうどん屋台を出すというのは、かなり珍しいこと。
大正時代は鍋焼きうどんが主流
大正時代の東京のうどん屋台といえば、小さな鍋にうどんと具材を入れて煮込んだ鍋焼きうどんが主流でした。

ただでさえそば文化が優勢な東京において、本格的なうどん屋台で勝負をかけるわけですから、「俺のうどんを食わないなど許さない!」と強い意気込みを持っているのも当然といえます。
しかしながら、うどん屋主人の背後には、手ごわいライバルの影が迫っていたのです。それはラーメンの屋台。大正時代の東京では、鍋焼きうどんの屋台にかわって、ラーメンの屋台が栄えようとしていました。
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