恐怖のどん底!子ども時代の記憶にさかのぼる恐怖体験。選りすぐりお化け屋敷3選

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恐怖のどん底!子ども時代の記憶にさかのぼる恐怖体験。選りすぐりお化け屋敷3選

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日野京子(エデュケーショナルライター)

怖いけど見たくてたまらない。見たら夜眠れなかった。そんなお化け屋敷の思い出が、子どもの頃にあった方も多いのではないでしょうか。現代ならではのお化け屋敷や昔ながらだから怖いお化け屋敷を、エデュケーショナルライターの日野京子さんが解説します。

子どもたちを魅了してきたホラー文化

 連日の猛暑日に涼しさを求めたくなるのは、大人も子どもも同じではないでしょうか。そんな暑い夏に欠かせないのが「怪談」や「お化け屋敷」です。

 古くは江戸時代の『東海道四谷怪談』や円山応挙(まるやまおうきょ)の幽霊画と文学や芸術、そして演劇の世界で怪談をモチーフにした作品は沢山あります。日本では怪談文化が確立していますがその裾野は広く、子どもの頃から「怖いもの」に触れる機会があります。

「口裂け女」もどこかに(イメージ画像:photoAC)



 古い学校には必ず七不思議があり「全部知ると異世界へ連れて行かれる」といったうわさもまことしやかにささやかれている、というのを記憶している方もいるかもしれません。また、「お化け屋敷」は文化祭の人気の出し物と、学校生活を送る上ではこうした「ホラー系」は思いのほか身近なものになっています。

 現在は「怪談」という言い方よりも「都市伝説」の方が子どもたちにはなじみがあるかもしれませんが、背筋がゾクッとする怖い話は今でも根強い人気があります。暦の上では立秋を過ぎましたが、まだまだ暑い日が続きそうです。今回は、子どもたちの中で流行を繰り返す「怪談」「都市伝説」の歴史や、ヒンヤリする東京都内のお化け屋敷をご紹介していきます。

1970年代のブーム

 高度経済成長期が終わりを迎えた1973年に出版され、大ベストセラーとなった『ノストラダムスの大予言』。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でも、主人公が1999年に人類が滅亡すると信じている様子が話題を呼びました。

 当時の子どもたちの恐怖は相当なもので、同じように1970年代の世界を舞台にした『ちびまる子ちゃん』でも『ノストラダムスの大予言』におびえ、騒ぐ当時の子どもたちを描いています。そしてテレビの方でも伝説的な番組『あなたの知らない世界』が同年の夏にスタート。

学校にはいつも都市伝説が(イメージ画像:photoAC)

 昼間なのにおどろおどろしい雰囲気、視聴者からの投稿を基にしたというリアルな再現ビデオは現実感を出すのに十分なものがありました。学校では『コックリさん』がはやり、そして都市伝説のはしりでもある「口裂け女」の噂が1979年に全国に広まり子どもたちを恐怖のどん底に陥れる事態になりました。

 今のようにSNSで瞬時に拡散され、それが真実かどうかの見極めもすぐに出来る時代ではありません。人から人へ伝わり噂が大きくなりそれが「本当のこと」として扱われたのですから「口裂け女」のインパクトはそれほどすごいものがあったのです。

先行き不透明な時代にブーム再来

 70年代に巻き起こったホラーブームはバブル景気のさなかの80年代は鳴りを潜めました。子どもの世界でも「こっくりさん」禁止令を出す学校があり下火となります。ファミリーコンピュータ、通称「ファミコン」の登場もあり現実的な楽しさに人気が集まっていきました。

 しかし、バブル崩壊後の暗たんとした空気が漂う1990年代に入ると70年代にはあまり感じなかった『ノストラダムスの大予言』の最後の日が刻々と迫り再注目されることになります。そして、海外のミステリーサークルや海外ドラマの『Xファイル』が人気となり70年代とは違い子どもから大人向けへと広がっていきました。

「来る、きっと来る」かもしれない恐怖(イメージ画像:photoAC)

 そして、90年代にはジャパニーズホラーの代表格である『リング』が誕生しました。小説、そして映画化と大ヒットを飛ばしました。「来る、きっと来る」と口ずさみ山村貞子の真似をする子どもたちもちまたで見られました。

 90年代のブーム、とくにジャパニーズホラーはお化け屋敷の在り方や作り方に影響を与え、近年は明確なコンセプトを掲げ映像や音響といった最新技術をフル活用したお化け屋敷へと進化を遂げています。

お化け屋敷でヒンヤリしよう

 特徴的なお化け屋敷で個性を出すのが主流となっていますが、東京都内でお勧めのお化け屋敷をご紹介していきます。

東京ドームシティアトラクションズ

 後楽園遊園地時代から「都心の遊園地」として親しまれている東京ドームシティアトラクションズ。近年の「コンセプトを掲げるお化け屋敷」「来場者にミッションを与えるお化け屋敷」の先駆者としての顔を持つ施設でもあります。

東京ドームシティ アトラクションズお化け屋敷『怨霊座敷』(画像:クレプシードラ株式会社プレスリリースより)

 常設のお化け屋敷もありますが、夏の風物詩となっているのが夏季限定のお化け屋敷です。毎年新しいテーマを取り入れ話題を集めていますが、今年は男性、女性の人気声優をチョイスしデート気分に浸れる「最先端音響×お化け屋敷 『ボイス・デート〜声の恋人〜』」が9月25日(日)まで開催されています。

 靴を脱いで進んでいくため、本当に「いわくつきの家に上がって歩いている感覚」を楽しめます。

■東京ドームシティアトラクションズ
アクセス:東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅より徒歩7分、JR・都営地下鉄三田線 水道橋駅より徒歩1分、都営地下鉄大江戸線 春日駅より徒歩7分

オバケン「畏怖 咽び家(いふ むせびや)」

オバケン「畏怖 咽び家(いふ むせびや)」(イメージ画像:ホープリヴス株式会社プレスリリースより)

 お化け屋敷というと大型施設の一角に設けられるというのが基本形です。しかし、「畏怖 咽び家」は杉並区の住宅地に実際にある古めかしい一軒家を丸ごとお化け屋敷にしているというリアルさが特徴的。

 ホームページ上の「新規のお客様」をクリックすると、実在の不動産会社と見間違えるような申し込みサイトが開くという細かさです。最寄り駅の東京メトロ丸ノ内線方南町駅からスタッフの誘導で現場の物件に向かうという、他のお化け屋敷とは趣向が異なります。

 「お化け屋敷」としていますが、一番怖いのは生身の人間ということを前提とし「殺人鬼が住んでいる家」というコンセプトのもと、捕まらずに家から脱出するというミッションクリア型のお化け屋敷です。

■オバケン「畏怖 咽び家(いふ むせびや)」
アクセス:東京メトロ丸ノ内線方南町駅1番出口
(公式サイトからのご予約後、スタッフとこちらで待ち合わせとなります)

浅草花やしき

 江戸時代に植物園として開園し、日本初の遊園地として知られている浅草花やしき。古い歴史を持つ園内は昭和のレトロな雰囲気を楽しめると人気を集めています。そんな花やしきのお化け屋敷も今の主流とは一線を画す「王道」です。

 花やしきの名前にちなんで「桜の怨霊」と名づけられたコンセプト型。モチーフになっている怪談も江戸時代から語り継がれているものと歴史を感じます。

 オーソドックスに「入口から入って歩いて出口に出る」というウォークスルー型で、たくさんの日本人形が飾られている演出が逆に新鮮です。インターネット上では「本物がいるらしい」とひそかに話題となっています。

花やしき お化け屋敷(画像:はなやしきプレスリリースより)

 暦の上では立秋を過ぎましたが、東京の暑さはまだまだ続きそうです。アクセスの良い東京都内のお化け屋敷でヒンヤリ体験をし、涼んでみてはいかがでしょうか。

■浅草花やしき
アクセス:東京メトロ銀座線、都営浅草線、東部スカイツリーリライン 浅草駅より徒歩5分

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