酷暑の東京を脱出。厳選!心身とも涼しくなる、関東近郊のおすすめ避暑スポット8選

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酷暑の東京を脱出。厳選!心身とも涼しくなる、関東近郊のおすすめ避暑スポット8選

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シカマアキ

旅行ジャーナリスト、フォトグラファー

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ヒートアイランドから一瞬でも離れたい!東京から短時間の移動で身にも心にも涼しさを与えてくれる厳選避暑スポットを、旅行ジャーナリストのシカマアキさんが解説します。

渋谷から電車でたったの20分! 半休でも通える23区内唯一の「渓谷」

 本格的な夏の暑さは、身体だけでなくメンタルもこたえます。しかも年々厳しくなる、東京の酷暑。ひと夏を乗り切るには、避暑地へ行くのが最も効果的です。

 東京の近場にもある、夏でも涼しさが実感できる関東エリアの避暑地を紹介します。

東京・世田谷区の等々力渓谷(画像:photoAC)



 まずは、東京都内にあって気軽に行くことができるのが「等々力渓谷」です。東京23区内で唯一の渓谷。「本当にここ都内?」と思うほど涼しさが感じられるほど、渓谷内はまさに別世界です。

 世田谷区のHPには等々力渓谷を紹介する動画も配信されています。 https://www.youtube.com/watch?v=7eAYjqJfjLw

 東急大井町線「等々力駅」下車徒歩3分、渋谷からたった20分の距離です。車がなくても電車だけで行くことができます。

 同じ東京都内の避暑地では、「奥多摩」もおすすめです。東京で唯一「日本の滝百選」に選ばれた名瀑、払沢の滝があります。
 ゆるやかな傾斜の遊歩道は歩きやすく、夏祭り時は夜間ライトアップも。

 車以外の交通アクセスは、JR武蔵五日市線の終点「武蔵五日市駅」から路線バスで約25分、バス停「払沢の滝入口」で降車して徒歩約15分です。

新幹線で一気に高原へ! ハイキング初心者もおすすめ

 関東にあって東京と比べて気温が10度ほど低い避暑地が、福島県や群馬県など4県にまたがる「尾瀬」です。2000メートル級の山々に囲まれ、本州最大規模の高層湿原があり、特に夏は咲き誇る花々も多く見られます。

ハイキング初心者にもおすすめ「尾瀬国立公園」(画像:photoAC)

 湿原内は木道やベンチなどが整備され、山小屋やキャンプもおすすめ。
 交通アクセスは、主に3つの尾瀬への入口別に、東京から上越新幹線「上毛高原駅」下車や新宿からの高速バスなど、さまざまな手段があります。

 関東で屈指の人気避暑地といえば、栃木県の「那須高原」でしょう。ただ涼しいだけでなく、遊園地、散策場所、牧場などがそろい、楽しみ方はいろいろ。

 東京から東北新幹線「那須塩原駅」まで約1時間20分なので、日帰りでの避暑も可能です。

夏の平均気温23度、標高が高い高原こそ涼しさ抜群

 泊まりで避暑へ行くなら、長野県もおすすめ。特に、都心寄りの長野県東部にある「志賀高原」は、冬はスキー、そして夏はまた違う魅力があります。

夏の「志賀高原」横手山の眺め(画像:photoAC)

 志賀高原は5月半ばまで雪で覆われ、その後に多くの池や沼、湿地帯が雪解けとともに出現し、高原植物が見られます。
 標高1000メートル、夏の平均気温は約23度。じっくり滞在してこそ、その涼しさが実感できるはずです。

遊歩道散策からトレッキング、さらに本格登山まで楽しめ、歩くだけで身も心も癒されます。リフトやゴンドラを使って一気に山頂に向かうルート、日本で一番標高が高い「雲の上のパン屋さん」などもおすすめ。
 
 志賀高原までのアクセスは、公共交通機関の場合、東京から長野新幹線「長野駅」下車後、長電バス急行もしくは長野電鉄で「湯田中駅」で下車し、長電バス志賀高原線に乗り換えます。

 長野県の避暑地といえば「軽井沢」をまずイメージする方も多いはず。特に、軽井沢で最も涼しさが感じられるのが、白糸の滝です。豪快に流れ落ちる滝の水で周りも冷やされ、透明度の高い水に涼しさを実感できるでしょう。

 ここも夏季限定で夜間ライトアップ開催。東京から北陸新幹線「軽井沢駅」まで約1時間30分、その他、都内の主要駅から高速バスで行く方法もあります。

都内にもある! 真夏も年間平均11℃「鍾乳洞」は天然の避暑スポット

 天然の冷房スポットとも言える鍾乳洞は、東京都内にもあります。その1つが、奥多摩の「日原(にっぱら)鍾乳洞」です。年間を通じて11℃という洞内は、まさに別世界。真夏でもひんやりとした空気に身も心も癒されるでしょう。

 日原は、山岳信仰が栄えた場所。修験道の聖地で、この鍾乳洞の中で厳しい修業が行われていました。洞内の見学は所要1時間ほど。

 JR青梅線「奥多摩駅」から西東京バスで約35分「日原」下車。歩きやすい靴必携、バスの本数が少ないので注意しましょう。都心から日帰りで行くことも可能です。

奥多摩にある「日原鍾乳洞」内部(画像:photoAC)

 都内にはもう1つ、おすすめの鍾乳洞があります。あきる野市にある「大岳(おおたけ)鍾乳洞」です。緑と渓流が美しい大岳山のふもとに位置し、近隣にはキャンプ場も。

 日原鍾乳洞との大きな違いは、カラフルなライトアップがなく、全長約300メートルでむき出し自然そのままの鍾乳洞が体験できること。周辺の渓流や大滝などのトレッキングもおすすめです。

 JR武蔵五日市線「武蔵五日市駅」から路線バス「大岳鍾乳洞入り口」下車、徒歩約30分。あきる野市には全長120メートルの小規模な「三ツ合鍾乳洞」もあります。

 東京都心から行くのに便利な、身も心も涼しくなれる「避暑地」をピックアップして紹介しました。
 
 近隣県も近年は新幹線の開通で、電車など公共交通機関でのアクセスも便利になりました。厳しい暑さを乗り切るのに、休日に身近な場所から出かけてみてはいかがでしょうか。

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