【首都圏初登場】のホテルも!高輪ゲートウェイシティ構想最新版が公開

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【首都圏初登場】のホテルも!高輪ゲートウェイシティ構想最新版が公開

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逆瀬川勇造

不動産ライター

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JR山手線に新駅が追加され、どのような駅なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。今回は新駅、高輪ゲートウェイ駅を含む高輪ゲートウェイシティ構想について不動産ライターの逆瀬川勇造さんがご紹介します。

 2022年4月にJR東日本が発表した「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」構想。

 JR品川車両基地の跡地を利用した再開発計画であり、2025年度中の完了を予定しています。JR東日本の行う都市開発としても最大級の規模であり、一体どのような街づくりが行われるのか気になるという方も多いのではないでしょうか。

 そこで、本記事では、2025年度中の開業を目指す高輪ゲートウェイシティ構想についてご紹介していきます。

【街イメージパース】 港南側から高輪ゲートウェイ駅・4街区および3街区建物を望む(画像:東日本旅客鉄道株式会社)



高輪ゲートウェイシティとは?

 高輪ゲートウェイシティとは、一体どのような再開発計画なのでしょうか。

 高輪ゲートウェイシティは、2022年4月にJR東日本が発表したJR品川車両基地の跡地を利用した再開発計画であり、2025年度中の全面開業を予定しているものです。
 
 「100年先の心豊かなくらしのための実験場」と位置付け、新たな文化とビジネスが生まれ続ける国際交流拠点となる街づくりを目指すとしています。

高輪ゲートウェイ駅前の建設現場画像:(photoAC)

 街全体のデザイン構想には世界的に有名なデザイナーによるコラボレーションとして、ピカード・チルトンと隈研吾建築都市設計事務所を起用。商業施設、劇場などの文化施設、ホテル、オフィス、カンファレンスホール、高級マンションなどが整備された国内最大級の開発規模となるようです。

 全部で4つの街区に「日本列島の島々」に見立てたデザインのビルを建築予定であり、各建物の個性を活かしながらも「群としての一体感」を表現するとしています。

【街イメージパース】「日本列島の島々」に見立て「群としての一体感」を表現(画像:東日本旅客鉄道株式会社)

 元々、品川周辺は江戸時代から日本中の人や物が集まる玄関口として栄えた場所であり、日本で最初に鉄道が走った場所としても有名です。現在も東海道新幹線やJRの各在来線、京浜急行電鉄が乗り入れる交通の要衝としての役割も大きく、2027年にはリニア中央新幹線の開業も予定されています。

 リニア中央新幹線が開業となれば、これまで以上に交通の要衝としての役割も大きく、国際交流拠点としての発展が期待できるエリアになるのではないでしょうか。

高輪ゲートウェイシティの4つの街区

 高輪ゲートウェイシティの概要をご紹介しました。

 では、高輪ゲートウェイシティを構成する4つの街区は、それぞれどのような構成の施設になるのか見ていきましょう。

4つの街区からなる高輪ゲートウェイシティ(イメージ)(画像:東日本旅客鉄道株式会社)

複合棟Ⅰ(North・South)

 複合棟Ⅰは、高輪ゲートウェイ駅前に建設予定のツインタワーであり、国際交流拠点の象徴となる建物になるようです。

 駅直結の立地を活かした商業施設、ハイグレードオフィス、ホテル、コンベンション、カンファレンス機能が整備された複合施設として2025年3月開業予定となっています。

 North棟には、高層部にルーフトップレストラン、低層部全体に商業施設等が配置され、世界中からの来街者に対応できる利便性の高い空間の提供を目指すとのこと。また、South棟のホテルには、「JWマリオット」の入居が決定しており、「JWマリオット・ホテル東京」として首都圏初開業が予定されています。

【4街区パース】 港南側から4街区(南棟および北棟)を望む(画像:東日本旅客鉄道株式会社)

複合棟Ⅱ

 複合棟IIは、泉岳寺駅に隣接する形で建設される大規模複合施設として2025年度中の開業にて計画されているものです。

 地上31階建てのビルには、オフィスフロアや商業施設、クリニック、フィットネスが完備されたビジネスワーカーのくらしを支える施設が建設予定となっています。

 また、街のレジリエンスを支えるエネルギーセンターや地域冷暖房設備を整備予定。災害時でも電力や熱を供給できる環境性能の高い施設となる予定です。

文化創造棟

 文化創造棟は、公園と一体になった低層建物として2025年度中の開業を予定しています。

 外装デザインアーキテクトに隈研吾氏を迎えており、緑と木で形作られたスパイラルのファサードが特徴的な外観となる予定です。

 地上6階・地下3階の建物には、展示施設やホール、飲食施設が整備され、次世代に向けた文化育成・交流・発信の拠点となるようです。高輪ゲートウェイシティの新たなシンボルとなるのではないでしょうか。

【イメージパース】隈研吾氏による文化創造棟の外装デザイン(画像:東日本旅客鉄道株式会社)

住宅棟

 住宅棟は、外国人ビジネスワーカーにも対応する国際水準の高層高級賃貸住宅として2025年度中の開業を予定しています。

 地上44階・地下2階の低層部にはインターナショナルスクールを設置し、周辺に居住する外国人ビジネスワーカーやその家族が暮らしやすい環境を提供できる施設となるようです。

 また、隣接する広場には、植栽や水辺空間等によるビオトープとして豊かな自然を感じられる環境整備を進めていく予定となっています。

画像はイメージです。今後、変更となる可能性があります。(画像:東日本旅客鉄道株式会社)

まとめ

 本記事では、2022年4月に発表された高輪ゲートウェイシティ構想の概要についてご紹介しました。

 2025年度中の開業を目指す高輪ゲートウェイシティがどのような街づくりを目指しているかがイメージできたのではないでしょうか。

 品川エリアは、高輪ゲートウェイシティ構想だけでなく、リニア中央新幹線の開通など今後もさまざまな開発計画が進んでいくエリアです。一体、どのように開発されていくのか今後も要注目のエリアといえるでしょう。

参考

・都市計画概要

・東日本旅客鉄道株式会社プレスリリース

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