お酒片手に絵画レッスン「ペイントパーティー」 ほろ酔い気分の方が良い絵が描ける?

2018年9月19日

イベント
ULM編集部

飲食を楽しみながら絵を描く体験型イベント「ペイントパーティー」への女性参加者が増えています。講師は現役の画家やアーティスト。初心者でも描きやすい名画を手本に、お酒片手におしゃべりしながら約2時間で絵を完成させます。アートに癒されながら、自己表現できるスタイルが受けているようです。


女子会的な雰囲気のなか、名画をキャンバスパネルに模写

 銀座、新宿、渋谷などのレストランやバーを会場に、飲食を楽しみながら絵を描く体験型イベント「ペイントパーティー」への女性参加者が増えています。お酒を片手におしゃべりしながら、ゴッホやモネ、セザンヌなどの名画をアクリル絵の具でキャンバスパネルに模写するという、ユニークかつクリエイティブな体験内容。講師は現役の画家やアーティストです。

皆が同じ絵を描くことで、会話も弾むという(写真:タリス)

 筆づかいやポイントなどを講師が実際に描きながらプロセスごとに教えてくれるため、初心者でも2時間で絵を完成させることができるといいます。ほろ酔い気分で肩の力が抜けるのか、講師のなかには「酔った方がかえって良い絵が描けますよ」と説明する人も。初心者でも描きやすい名画を手本に選び、皆が同じひとつの絵を描くことで会話がはずむのも、パーティーの楽しさにつながっているようです。

 同イベントの企画・運営を行うタリス(東京都渋谷区)取締役副社長の木村征子さんによると、参加者は20~30代の女性が圧倒的多数で、女子会としての利用も多いとのこと。

「素敵な絵を完成させる喜びや、アートに親しみながらリラックスできるおしゃれ感、フレンドリーな講師や参加者とフランクに交流できる自由なスタイルなどが、若い女性たちが求めている癒やし、活力、おしゃれな自己表現にマッチしているのかも知れません」と木村さんは話します。

 また、通常の飲食店での女子会に飽きてしまった女性たちが、「インスタ映え」の流行などで人気を集める体験型アクティビティにお酒を飲みながら参加できることも、参加者が増える一因と考えられるといいます。

ペイントパーティーは苦境のなかから生まれた

横浜美術館の企画展とのコラボで、モネの「睡蓮」を描くイベントも実施(写真:タリス)

 ペイントパーティーは欧米では珍しくないイベントだそうですが、日本ではまだ聞きなれないもの。木村さんはなぜこのようなイベントを企画するに至ったのでしょうか。

 ペイントパーティーの活動を始める1年前の夏。木村さんは当時、ご主人が事業に失敗して会社をたたむという苦境にあるなかでしたが、家族で安い民泊を利用した旅行に出かけました。その時、宿泊した民家に飾られていた数々の絵に魅せられ、夫婦ふたりとも子供の頃からアートに親しんできたことを思い出したといいます。

「自分たちの好きなアート通じて、人びとを笑顔にし、幸せな生活を送れる手伝いができないか?」という思いに突き動かされてアート関連の事業を模索し、2017年8月にペイントパーティーの原型となるイベントを開催しました。

本格的な絵画体験に熱中する、ペイントパーティーの参加者(写真:タリス)。

「アートと人とのつながり(クリエイティブ&ソーシャル)によって、毎日をいきいきとハッピーに、より幸せに過ごせるようになっていただきたい」との願いが込められたペイントパーティー。参加者からは「飲食やおしゃべりをしながら絵を描くのはとても楽しかった」「普段絵を描かない初心者の自分でも楽しめた」といった声が寄せられ、回を重ねるごとにリピーターが増加。半年で50回以上開催するまでの人気イベントとなりました。

グループ参加がオススメ、おひとり様参加にも配慮

 ペイントパーティーへの参加は事前予約制で、前売り3500円、当日購入で4500円(飲食代別途)。開催予定は専用ウェブサイト「Painty」に掲載され、予約申し込みもできます。参加費には画材レンタルや写真撮影なども含まれ、手ぶらで気軽に参加して、完成した絵を持ち帰ることができます。ひとりで参加した場合は、おひとり様同士で固まって座るように配慮しているそうです。

開催予定はペイントパーティー公式サイト「Painty」で閲覧できる(写真:タリス)。

 ただし、友達同士などグループで参加した方が、より一層楽しめるとのこと。スタート当初から試行錯誤するなかで、まずグループ参加者がワイワイと楽しみ、ひとりで参加した人も一緒に加わって楽しむというスタイルにすることで、参加者の活気と満足度がより高まったそうです。

 ペイントパーティーはこれまで東京を中心に開催されてきましたが、木村さんは今後について、「イベントの趣旨に共感してもらえるパートナーを募集し、フランチャイズや代理店のような形式で開催エリアを全国にも広げていきたい」と話しています。

※参加費などのイベント概要は2018年8月時点の情報です。


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