地場産業の「皮革製品」をがっちりサポート 台東区の画期的な創業支援施設「浅草ものづくり工房」とは
2019年12月12日
お出かけ台東区の地場産業として知られる皮革製品。そんな皮革製品の職人たちをサポートする施設が、浅草駅から約2kmの場所にあります。都市探検家の黒沢永紀さんが解説します。
浅草ものづくり工房とは
去る2019年10月、台東区の北東に位置する「浅草ものづくり工房」(台東区橋場)で一般公開が行われました。自治体が運営する施設としてはちょっと珍しい、職人のための創業支援施設。はたしてそれは、どんなところなのでしょうか。早速取材に出かけてみました。

地下鉄浅草駅から隅田川沿いに北へ約2kmにある「浅草ものづくり工房(以降「ものづくり工房」)」は、台東区の地場産業である皮革製品を中心に、ものづくりに関わる職人が独立できるまでの支援を行う施設です。
クリエイター用のシェアオフィスなどを運営する自治体は他にもありますが、単にスペースを提供するだけではないのが、ものづくり工房の最大の特徴。すでに事業を立ち上げてはいるものの、その事業をより成長させたいという意欲的な職人を対象に、最長3年間の入居期間の間に、さまざまなノウハウを受けられます。
自治体が運営する施設としては、あまり類例をみないこの台東区の挑戦は、実はゼロから計画したものではありませんでした。その発端は、少子化により増える廃校の用地再活用だったといいます。
区役所内のさまざまな部署に割り当てられた廃校再活用の課題。その中で、産業振興課が取り組んだのが、地場産業の振興を見据えた、創業支援施設の構想でした。
新御徒町の小島小学校を再活用したデザイナーの独立支援施設「台東デザイナーズビレッジ(以降(デザビレ)」の成功をもとに、おなじく学校だった建物を再利用して2009(平成21)年にオープンしたのがものづくり工房。

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