相鉄沿線の新スポット!復活とげた「イオン天王町ショッピングセンター」、その特徴は?

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相鉄沿線の新スポット!復活とげた「イオン天王町ショッピングセンター」、その特徴は?

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若杉優貴

都市商業研究所

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2022年10月18日、老舗スーパーのイオン天王町ショッピングセンターが新時代の総合スーパーとして大幅リニューアルオープン。「都心すぎず郊外すぎない駅チカ」という絶妙な立地で、「体験型ライフスタイル旗艦店」をコンセプトに生まれ変わりました。本記事では、新しいサービスや充実したポイントを都市商業研究所の若杉優貴さんが解説します。

相鉄沿線でお馴染みだった老舗スーパー、いよいよ新装!

 建て替え中だった「イオン天王町ショッピングセンター」(イオン天王町店、神奈川県横浜市保土ヶ谷区)が、とうとう10月18日に再開業しました。

 横浜市周辺では、郊外型ショッピングセンターなどとの競争激化もあってここ数年のあいだに「イトーヨーカドー上大岡店」「イオンつきみ野店(つきみ野サティ)」「ダイエー向ヶ丘店」など多くの総合スーパーが建て替えを契機に規模を縮小して食品スーパーへと転換していますが、そうしたなかイオン天王町店は「体験型ライフスタイル旗艦店」をコンセプトに掲げ、新時代の総合スーパーとして復活を遂げました。

 それでは、新装「イオン天王町ショッピングセンター」はどういった「新しい特徴」があるのでしょうか。

イオン天王町ショッピングセンター。(撮影:齊藤優)



ニチイ・サティに比べて店舗面積「3割拡大」!

 イオン天王町ショッピングセンターの前身は今から45年前の1977年11月に、「ニチイ天王町ショッピングデパート」(ニチイ天王町店)として相鉄星川駅・天王町駅近くに開店。当時の相鉄沿線には大型ショッピングセンターが少なかったため、遠方からも多くの客が訪れる人気店になったといいます。その後1992年にマイカルグループ(ニチイグループより改称)の生活百貨店「天王町サティ」に業態転換したのち、2011年にマイカルがイオンに経営統合されたことに伴い、「イオン天王町店」となりました。

 しかし、築40年を超えた建物は老朽化により耐震性不足に。店舗建て替えのため2020年2月をもっていったん閉店していました。

イオン天王町店。(撮影:浅葱)

 旧店舗の店舗面積は15,951㎡でしたが、新装「イオン天王町ショッピングセンター」の店舗面積は約20,185㎡と、以前の3割も広くなっています。

 それでは、イオン天王町ショッピングセンター店内の特徴を見ていきましょう。

巨大な「冷凍食品売場」は地域最大級!

 1階のスーパーマーケット「イオンスタイル天王町」には地域最大級となる「提案型の冷凍食品売場」が登場。

 コロナ禍による中食需要の高まりもあって冷凍食品の充実を図るスーパーは少なくないですが、このイオンスタイル天王町の冷凍食品の品ぞろえは何と約1000種類。

 冷凍食品を使ったレシピの紹介も行われるほか、その広さを生かして「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」などを展開する「俺の株式会社」の冷凍食品などといった、イオン限定販売の商品も数多く取りそろえています。

1階に設けられる地域最大級の冷凍食品売場。(画像:イオンプレスリリースより)

イオン初!ネットショップの商品を店内で受け取れる「OMO専用スペース」

 OMOとは「Online Merges with Offline」の略で、イオンスタイル天王町ではオンラインとオフラインを融合したショッピング体験ができるようにしたことも特徴。イオンスタイルで初めてネットショッピングの受け取り専用コーナー「OMO専用スペース」を導入し、ネットと実店舗の垣根を感じることなく注文・受取りができることを目指しています。

 また、店内ではデジタルサイネージによる情報発信も実施。ここでは店舗の情報のみならず、OMOに関する情報発信や保土ヶ谷区などの地域情報・歴史の紹介も行われるということなので、ぜひチェックしてみては。

スマート家電を充実!直営「スマートライフコーナー」導入

 イオンのショッピングセンターは家電量販店が出店しているところも少なくないですが、イオン天王町ショッピングセンター2階「イオンスタイル天王町」内に設けられた家電売場「スマートライフコーナー」はイオングループの運営。

 このスマートライフコーナーは、通常のイオンでみられるような家電売場と、スマート家電・デジタル関連商品・携帯電話・スマートフォン売場を融合したもので、それによりIoT・スマート家電の品ぞろえを充実。実際に商品を操作して便利さを体験できるコーナーも設けられています。

2階・イオンのスマートライフコーナー。(画像:イオンプレスリリースより)

イオンのスポーツ用品店を融合、スポーツのトータルコーディネートも!

 イオングループによる「複数売場の融合」は3階でも見られます。ここで融合したのは、イオン系列のスポーツ衣料ブランド「スポージアム」とマシンジム「3FIT」、グループで靴販売を担うジーフットが展開する「スポーツ・アウトドアシューズ」の3つの売場。こうしたイオングループのスポーツ用品店が融合した売場は全国初で、複数の店を回ることなく1ヶ所でスポーツコーディネートがそろうようになりました。

3階・イオンのスポーツブランド複合売場。(画像:イオンプレスリリースより)

巨大フードコートにはテラス席も

 このほか、3階には買い物の際に休憩することができる巨大フードコート「かるがもキッチン」を新設。「かるがも」は保土ヶ谷区の「区鳥」で、その席数は何と約500席。テラス席も設けられています。

ここには「マクドナルド」や「リンガーハット」などおなじみのチェーン店を含む8店舗が出店しています。

「クリニックモール」にはレディスクリニックも

 フードコートと同じ3階には「天王町クリニックモール」も新設されています。

 このクリニックモールには内科・消化器内科「横浜みやもと内科・内視鏡クリニック」、婦人科「Aya女性のためのクリニック」、小児科「キャップスクリニック」の3院が開業。とくに総合スーパー内に婦人科があることは珍しく、近くにあるフードコートで受診の待ち時間を過ごす、という使い方もできそうです。

「イオン薬局」では調剤ロボットが活躍

 クリニックモールがあれば、館内には調剤薬局も設けられています。

 1階に設けられた調剤薬局「イオン薬局」には3台の「調剤ロボット」を導入。調剤の待ち時間短縮と薬剤師の負担軽減を実現しています。

イオン薬局は「調剤ロボット」導入により待ち時間を短縮。(撮影:藤井瑞起、取材協力:イオンタウン)

 このほかにも、イオン天王町ショッピングセンターの館内には「無印良品」や「ユニクロ」、コーナンのアウトドア店「キャンプデポ」など、近くにあると便利な大型専門店が数多く出店しています。

 「都心すぎず郊外すぎない駅チカ」という絶妙な立地で、「体験型ライフスタイル旗艦店」をコンセプトに新時代の総合スーパーとして生まれ変わったイオン天王町ショッピングセンター。相鉄沿線に縁がある方は、ぜひその便利さ・快適さを体感してみてはどうでしょうか。

10月18日に開業するイオン天王町ショッピングセンター。2年半ぶりに新たな歴史を刻みはじめます。(撮影:齊藤優)

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