不動産ライターが解説! 東京ランキングで「江戸川区」が1位になったワケ

東京で注目度の高いエリアについて、不動産ライターの逆瀬川勇造さんが解説します。いったいどのようなところが魅力なのでしょうか。


東京で最も注目されている街は?

 地方に住む人にとって、東京は憧れの土地です。そんな東京で、現在最も注目されている街はどこでしょうか。本記事では地域情報サイト「生活ガイド.com」の「2021年10月【東京都】地域注目度ランキング」を参考に、上位七つの人気の理由を考察していきます。

江戸川区(画像:写真AC)



 ランキングは次の通りです。

7位:府中市
6位:大田区
5位:練馬区
4位:板橋区
3位:杉並区
2位:世田谷区
1位:江戸川区

 引っ越しを考えている人はご参考にしてください。

7位「府中市」は自然に囲まれ治安も良い

 上位七つのなかで、23区以外から唯一ランクインしているのが府中市です。

府中市(画像:(C)Google)

 多摩地域中部に位置する府中市は、大企業の工場や開発センターが多い工業都市として知られていますが、住環境としても非常に住みやすい街といえます。

 新宿まで最短20分で行けるなど都心へのアクセスも良く、駅前には映画館や商業施設、飲食店なども充実しています。自然に囲まれており、程よく自然とも触れ合える街並みから単身世帯だけでなくファミリー層にも人気です。

 府中警察署のウェブサイトによると、過去5年間の犯罪発生件数も

・2016年:1679件
・2017年:1595件
・2018年:1507件
・2019年:1448件
・2020年:1117件

と毎年減少しており、治安の良さも魅力といえます。

6位「大田区」は各種防犯対策に取り組む

 23区南部に位置し、最も広い面積を持つのが大田区です。

大田区(画像:(C)Google)



 人口数は23区内で第3位。高級住宅地のイメージが強い田園調布などの住宅地から、蒲田に代表される町工場の顔まで持ち合わせています。商業エリアも多く、羽田空港という東京の玄関口も大田区にあります。まさに“東京の縮図”といえるでしょう。

 また、犯罪の発生件数は令和元年は5031件であったのに対し、令和2年には4084件と大きく減少しています。

 大田区は、防犯カメラ設置・維持管理の助成や「区民安全・安心メールサービス」による不審者情報の発信など、区内警察署と協力して各種防犯対策に取り組んでいます。こうした点が、犯罪の発生件数が大きく減少している要因と考えられるでしょう。犯罪発生率で見ても、東京都の平均犯罪発生率よりも低く、治安も良い地域といえます。

 このように利便性の高さや治安の良が大田区の人気の理由と考えられるでしょう。

5位「練馬区」は住宅地・繁華街のバランスが良い

 練馬区は、アニメや特撮作品などを数多く送り出している東映アニメーションや東映東京撮影所などがあり、日本アニメ発祥の地といわれています。

練馬区(画像:(C)Google)

 東映東京撮影所(東大泉)の近くでは仮面ライダーやスーパー戦隊に出演する若手俳優がロケをしているケースも多く、こうした作品が好きな人にはおすすめです。

 23区北西部に位置しており、繁華街と住宅地のバランスに優れています。人口数は23区内で第2位で、都心へのアクセスが良く、老若男女問わず暮らしやすい環境が整っています。

 また、公園の数が687か所と23区内で最も多く、自然が豊富にあるため、繁華街と住宅地とのバランスに優れた街といえるのです。

4位「板橋区」は物価の安さが魅力

 板橋区はほかの区と比べて物価や地価、家賃相場が安く、学生や若者のひとり暮らしにおすすめです。

板橋区(画像:(C)Google)

 子育て世代や高齢者世帯にも住みやすい制度が充実している点も特徴です。2020年10月に行われた第3回「介護・高齢化対応度調査ランキング」では全国2位になるなど、医療・介護・福祉サービスが充実しています(都内では1位)。

 またバス路線などの交通網が充実しているため、車がなくても困りません。このように物価や行政サービスの面からも、老若男女問わず住みやすい街と評価できます。

3位「杉並区」は独自行政サービスが充実

 杉並区は23区内でも犯罪発生件数の少ない街です。犯罪発生件数と総人口で割って算出する犯罪発生率は1%以下であり、23区内でもトップクラスの治安の良さといえます。

杉並区(画像:(C)Google)



 過去5年間の犯罪発生件数は次の通りです。

・2016年:1402件
・2017年:1398件
・2018年:1348件
・2019年:1188件
・2020年:1110件

 また、独自の行政サービスが充実している点も特徴です。例えば、子育てに関する行政サービスも充実しており、2020年4月には3年連続で待機児童ゼロを実現しています。ほかにも高齢者向けのサービスとして、高齢者の孤立防止などを目的とした「安心おたっしゃ訪問」を実施中です。

 また、阿佐ヶ谷や高円寺などの活気あふれる商店街や荻窪のような大型商業施設のあるエリアもあり、利便性も高くなっています。このように住み心地の良い街である点も人気です。

2位「世田谷区」は多種多様な地域が混在する

 世田谷区は人口92万人と23区内で最も人口の多い街です。

世田谷区(画像:(C)Google)

 世田谷区のイメージとしては、おしゃれできれいな街並みをイメージする人も多いでしょう。しかし実際には、下北沢や三軒茶屋といった若者に人気のエリアから高級住宅街まで、多種多様な地域が混在しています。

 かつて環七ラーメン戦争と呼ばれたラーメンの激戦区もあり、下北沢はカレーの街と呼ばれたり、パン製造業者数は23区内ナンバーワンであったりと、“グルメの街”としても魅力的です。東京ラーメンショーや下北沢カレーフェスティバル、世田谷パン祭りなどのグルメイベントも多く開催されています。

 グルメやファッション、演劇などの多種多様な文化が混在する点が人気の理由といえるでしょう。

1位「江戸川区」はファミリー層に大人気

 江戸川区は、人口に対して子どもが多いのが特徴です。

江戸川区(画像:(C)Google)

 江戸川区では幼児期から、質の高い学校教育や保育、子育て支援策の拡充を進める「子ども・子育て支援制度」が充実しています。このような子どもへの福祉制度が手厚いため、ファミリー層に人気の街となっています。

 また、葛西臨海水族園や葛西臨海公園(ともに臨海町)など水と緑に囲まれた街でもあり、都心へのアクセスも良いです。

 都心部ほどのにぎわいはありませんが、商業施設も充実しています。飲食店や量販店、専門店はもちろんのこと、ドラッグストアやクリニックなどの生活にかかせない施設も揃っており、日常の買い物に困ることがありません。

※ ※ ※

 ここまで、東京で注目されている街の上位七つをご紹介しました。引っ越しを考えている人はご参考にしてください。


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