全長6km! 港区~品川区を結ぶ首都高「目黒線」の終点にはいったい何があるのか?

港区と品川区を結ぶ全長約6kmの「首都高2号目黒線」。同線の終点にはいったい何があるのでしょうか? 「のっぴードライブログ」管理人ののっぴーさんが解説します。


一般的には知られていない謎

 首都高速道路(首都高)はさまざまな路線から成っており、都心環状線を中心として外側へ延伸しています。基本的に各路線には数字と路線名が記されており、それにより路線を区別できます。

 首都高のなかには、交通量が比較的多い

・首都高3号渋谷線
・首都高4号新宿線

のように、首都高の先で主要高速道路へつながる路線も数多くあります。

 その一方、終点部分でほかの高速道路と接続がなく、ランプ(出入り口)が一般道と接続している路線もいくつかあります。そのひとつが、

・首都高2号目黒線

です。

首都高の案内標識(画像:写真AC)



 首都高2号目黒線は、首都高3号渋谷線や首都高4号新宿線のように、東名や中央道などの主要高速道路とつながっていないため、交通量は比較的少なめで、主だった渋滞もほとんど起きません。

 そのため目黒線近郊に住んでいる人や、その先の一般道を利用する人以外は、目黒線の終点の先がどうなっているのか知らない人が多いのです。

 首都高2号目黒線の終点の先には、いったい何があるのか、終点周辺やその先の一般道に存在する街について詳しく説明していきます。

終点は「戸越ランプ」「荏原ランプ」

 首都高2号目黒線の終点には首都高のなかでも珍しく、出入り口がふたつ存在します。それらは戸越ランプ、荏原ランプと別々の名称で、異なる場所に接続しています。

戸越ランプと荏原ランプ(画像:国土地理院)

 起点の一ノ橋ジャンクション(港区三田)から行くと、天現寺ランプ、目黒ランプが見え、それらを通過してしばらくすると戸越ランプと荏原ランプの表示が見えてきます。

 首都高2号目黒線は終着点で分岐があり、直進方面が戸越ランプ、左に折れる方面が荏原ランプとなっており、一般の高速道路のインターを降りて、料金所を過ぎた後に現れる分岐のような構造となっています。

 さらに、戸越ランプ・荏原ランプそれぞれ一般道からの入り口が存在しています。珍しいことに、首都高2号目黒線は上り線の出口ランプが一切なく、入り口から首都高に一度乗ると、都心環状線との分岐にあたる一ノ橋ジャンクションまで白金料金所が途中にある以外は何もなく、一ノ橋ジャンクションまでいくことになります。

 首都高2号目黒線は、距離としては全長6kmしかない高速道路ですが、そのなかには終点の出入り口がふたつあることをはじめとして、さまざまな珍しい特徴をもった路線なのです。

戸越ランプ周辺には有名商店街

 戸越ランプは首都高2号目黒線の終点のひとつで、その戸越とは戸越銀座商店街(品川区)の戸越のことです。そのため、戸越ランプは戸越銀座の近郊に位置しており、実際戸越ランプの南側のは戸越銀座商店街への入り口が存在します。東急池上線の戸越銀座駅もすぐ近くにあります。

戸越ランプと荏原ランプの航空写真(画像:国土地理院)



 戸越ランプは国道1号線(第二京浜)と接続していて、戸越銀座商店街の入り口を過ぎて南下すると中延を通りすぎ、品川区から大田区へ入ると、馬込で環七通りと接続します。

 さらに、南下すると池上本門寺(大田区池上)で有名な池上にやってきます。池上には、同寺をはじめとする歴史あるお寺が多数存在します。ちなみにその昔、周辺に池上という名字の人が多かったため、池上という地名になったという逸話もあります。

 そんな池上を通りすぎると、矢口にて環八通りと接続、さらに進むと多摩川が見え、多摩川大橋を渡ると神奈川県川崎市幸区となります。

 戸越ランプから多摩川大橋までの第二京浜周辺は、歴史ある建築物が多いのが特徴で、東京23区の中心部のビル群とはまた違った雰囲気を楽しめます。

荏原ランプは中原街道に直結

 首都高2号目黒線のもうひとつの出入り口である荏原ランプは、中原街道に直結しています。第二京浜より北側を通っていて、環八通りと交差するあたりでは、両道路の距離はかなり離れていきます。

中原街道の途中にある洗足池(画像:写真AC)

 荏原ランプを降りて中原街道を南下すると平塚橋があり、そこを過ぎると昭和大学病院(品川区旗の台)が建つ旗の台へとやってきます。間もなくして、環七通りとの交差点である南千束がで現れます

 南千束を過ぎてしばらくすると、東急池上線の洗足池駅前に洗足池(大田区南千束)という池が現れます。こちらの洗足池、その昔かの有名な僧侶の日蓮がこの池のほとりで休憩している際に足を洗ったことから、洗足池となったといわれています。

 石川台、雪が谷大塚と街を過ぎていくと、程なくして環八通りとぶつかります。このあたりは、ちょうど田園調布の南側に位置。田園調布は東急東横線・目黒線の田園調布駅から放射線を描いて道路が形成されており、周辺の住宅の作りも情緒があると人気を集めています。

 田園調布の南側を過ぎると多摩川にまたがる丸子橋が現れ、それを渡ると神奈川県川崎市中原区へとつながっていきます。中原街道は、第二京浜より現代的なお店が多めな印象ですが、それでも随所に自然も見られ、バランスのよさを感じられます。

情緒あふれる街並みも味わえる

 首都高2号目黒線の先はあまり知られていませんが、東京23区のなかでも情緒あふれる街並みが広がっています。また第二京浜・中原街道ともに、神奈川県の川崎や横浜へと続く重要な道にもなっているのです。

池上本門寺には連日多くの人が訪れる(画像:写真AC)



 首都高2号目黒線はあまり知られてない存在ですが、交通量はそのぶん少なめで、とても走行しやすい路線です。機会があれば、首都高2号目黒線を利用し、その先の第二京浜や中原街道の景色を楽しみながらドライブしてみるのもおすすめです。


【地図】意外と知らない「首都高2号目黒線」

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