寡黙な男性は「サウナ」がお好き? 日本と異なるフィンランドのサウナ文化、南麻布「フィンランド大使館」などに聞く
2019年10月8日
お出かけここ数年サウナブームが巻き起こっていますが、なかでもフィンランド式サウナの人気が高まっています。2019年春には、同国へサウナを目的としたツアーも初催行されるなど、その注目度は増すばかり。本場フィンランドにおいて、サウナは人々にとってどのような存在なのでしょうか。ふたりのフィンランド人に話を聞きました。
フィンランド人に聞く、サウナの役割
ここ数年ブームとなっているサウナは、フィンランドが本場であることをご存じの人も多いことでしょう。東京でもフィンランド式サウナが増えており、2019年9月には、サウナを題材としたフィンランド映画『サウナのあるところ』の全国での順次公開が始まりました。
フィンランドというと、日本人にとっては「ムーミン」や「サンタクロース」が象徴的な国といえましたが、今は「サウナ」の印象が広がりつつあるのではないでしょうか。

同国内には、約550万人の人口に対しておよそ300万ものサウナがあり、日本のサウナブームに目をつけた旅行会社、フィンコーポレーション(ブランド名:北欧旅行 フィンツアー。港区芝)が、2019年4月、サウナを目的としたフィンランドへのツアーを初催行しました。同社広報担当者によると、薪式、電気式、スモークサウナなど、異なるスタイルのサウナ8か所を巡る同ツアーは、30〜40代を中心に19人が参加(うち18人が男性)。大好評だったこともあり、現在同じ行程の商品を販売中です。
フィンツアーに続き、エイチ・アイ・エス(HIS。新宿区西新宿)ほか複数の大手旅行会社もサウナを組み込んだ行程やオプショナルツアーを用意したフィンランドへのツアーを催行しています。
日本人をはるか北欧にまで足を運ばせる、フィンランド式サウナのチカラ。日本の一般的なドライサウナとの大きな違いは、中に石を積んだストーブがあり、それに利用者自身が水をかけることで蒸気(ロウリュ)を発生させ、室内温度を調整する方式です。
このロウリュの認知度も高まっていますが、フィンランドの人たちにとってサウナがどのような存在なのかまで、知る人はさほど多くないのではないのではないでしょうか。そこで、これについてふたりのフィンランド人に聞いた話を紹介します。
ひとりは、前述の映画『サウナのあるところ』の共同監督を務めたミカ・ホタカイネンさんです。同映画はフィンランドの一般男性たちが、サウナのなかで各々の悩みや苦しみを打ち明けるドキュメンタリーで、フィンランド国内で1年以上のロングランを記録しました。ミカさんは、都内を皮切りとした全国順次公開に際して東京を訪れ、その機会に話を聞かせてもらいました。
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