昭和の小学校に必ずあった「クラスの連絡網」が知らぬ間に姿を消したワケ

かつて、学校ではクラスメイトの連絡先が記された連絡網が出回っていました。しかし今では見かけません。その背景について、エデュケーショナルライターの日野京子さんが解説します。


現在なら訴訟レベル?

 昭和時代は個人情報保護の概念がまだ浸透しておらず、児童・生徒の電話番号と住所が記載された連絡網は普通に配布されていました。用途は、緊急時にクラス全員へ連絡を行うため。

 連絡網には親の職業まで記載されているものもあり、それを冷蔵庫にマグネットで貼り付ける家庭も少なくありませんでした。

 インターネット時代の今振り返ってみると、もはや「都市伝説」レベルです。それほど、当時の個人情報の扱いはゆるいものでした。

小学校のクラスの連絡網のイメージ(画像:ULM編集部)

 電話での連絡が当たり前だった時代、台風による休校や登校時間の変更などのお知らせは全て固定電話で行われていました。連絡はまるで伝言ゲームのようで、AさんがBさんに、BさんがCさんに、といった具合。Bさんが留守の場合、AさんはCさんに電話をかけるなど、保護者の協力の下、臨機応変な連絡が行われていました。

 また、クラスメートに年賀状を送る際も、住所をわざわざ聞き出す必要もなく、連絡網に記載された住所に送れば済んでいました。しかし今では年賀状を送るにも住所をわざわざ教えてもらわなければなりません。

 さらに、クラスメートがどの辺りに住んでいるのかも分からないまま、小学校を卒業することも珍しくありません。昭和時代に学校生活を経験した人間からすると信じられませんが、現在の学校は個人情報の取り扱いがそれほど厳しくなっているのです。

プライバシーの概念が広まったのは平成以降


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