東京都が公立「小中高一貫校」開校の衝撃 開始は2年後、12年間の「国際人育成」目標は吉と出るか凶と出るか
2020年8月2日
ライフ2022年4月から東京都で始まる、全国初となる公立の「小中高一貫校」とその可能性について、教育ジャーナリストの中山まち子さんが解説します。
既存の「中高一貫校」は都内に11校
東京都は2022年4月、全国初となる公立の「小中高一貫校」を開校します。学校の理念に基づき12年間の教育を行う私立学校は少なくありませんが、公立となると前例がありません。

公立の中高一貫校の設立ラッシュは2000年代、全国的に広がりました。
都立では2005年度の白鴎高等学校・付属中学校(台東区元浅草)を皮切りに、
・完全中高一貫校
・中高一貫校(併設型一貫校。高校からの外部入学あり)
は合わせて10校に上り、千代田区立の九段中等教育学校(千代田区九段北)も加えると、計11校存在します。
全国に先駆けて東京都が開校
中高一貫校のメリットは、高校入試でスポーツや芸術系の習い事を中断することなく継続できたり、自治体肝いりの学校運営で理数系や国際交流に力を入れられたりといった、公立でありながらも「私立に近い多様なカリキュラム」を経験できることです。
学校によっては倍率が5倍を超すなど人気ですが、東京都教育委員会(新宿区西新宿)はさらに一歩踏み込み、12年間という長期的な一貫教育を始めるのです。
新たに設ける小中高一貫校は、立川国際中等教育学校(立川市曙町)に隣接するグラウンドに設置された同校の付属小学校です。

都立の中高一貫校が開校して15年以上が経過した今、東京都教育委員会は私立学校のような長期的な視野に立った学校を開校する目的について、
「人や社会に貢献し、世界を舞台に活躍する人材を育てるため」
としています。
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