人が消えた東京の繁華街 オリパラが終わったノスタルジックな街並みに「壁紙にしたい」 撮影者に思いを聞いた

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人が消えた東京の繁華街 オリパラが終わったノスタルジックな街並みに「壁紙にしたい」 撮影者に思いを聞いた

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アーバンライフ東京編集部

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あっと驚く衝撃の場面、感心させられる発見や豆知識、思わず涙を誘う感動の出来事……。SNS上では毎日、新鮮な話題がいくつも発信されています。そのなかから「東京」に関連するものを厳選してご紹介します。

気温が下がった長雨の夜に

 新宿・渋谷の街から人が消えた――。東京の繁華街とは思えないほど閑散とした夜の風景を収めた写真が、ツイッター上で静かに注目を集めています。

 投稿したのは東京の風景をフィルムカメラで撮影しているZenta Nakataさん(@sanpography)。

「tokyo after dark on film」

というひと言を添えて、4枚の画像をアップしました。

人影のない東京の繁華街。ノスタルジックなムードがただよう(画像:Zenta Nakataさんのツイート)



 9月に入り、急激に気温が下がって長い雨が続いたある深夜、普段なら人波であふれる甲州街道沿いもマクドナルドの店内もセンター街も、ほとんど誰の姿もありません。

 見たことのない繁華街の光景に、海外のフォロワーたちからも多くの反応が寄せられて、

「携帯の壁紙にしてもいいですか?」
「東京のことを考えています」
「いつか絶対に東京へ行きたい」

といったリプライ(返信)が書き込まれました。東京オリンピック・パラリンピックが閉幕した東京の様子は、海外に住む人たちの感傷も誘ったようです。

 どのような思いを込めて撮影したのか、Nakataさんに話を聞きました。

撮影者が感じた思いとは

――まずは、それぞれ撮影日と撮影場所を教えてください。

「撮影日はいずれも(東京パラリンピックの閉会式が行われた)2021年9月5日です。場所は新宿と渋谷です。新宿から渋谷方面の自宅に帰る途中に撮影しました」

――東京と思えないほど、人影がまばらです。

「あえて人がいないシーンを狙って撮ったわけではありませんが、雨だから(人出がなかったの)ではなく、新型コロナウイルスが急速に感染拡大して以降、街を歩く人の数が明らかに減っていると個人的に感じています」

――人がほとんどいない東京の繁華街に対して、どのような感慨を抱きますか。

「見つめたものや感じたことなど、自分の頭の中に描かれたシーンにいつもよりどっぷりと浸れるような気がします」

――東京の街を歩き、写真を撮る魅力はどのようなところにありますか。

「写真を撮っている間は、『自分が暮らす場所』ということを忘れて、いつもの毎日からもっともっと離れられているような気がするのが私にとっての魅力です。そして現実世界で出口を見失って苦しんでる人にとって、出口を見つけるきっかけとして、避難場所として、充電場所として、私の写真が機能したらいいなぁと願っています」

※ ※ ※

 東京の新型コロナ新規感染者数は減少傾向にあると言われています。再び自由に出歩ける日が来ることを願いつつ、人気のない東京の風景に思わず目を奪われる写真でした。

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