いま必要なのは「失敗の少ないコーデ」!
新型コロナ禍での緊急事態宣言が延長・拡大されて、都心などへ買い物に出るのが難しい状況が続いています。従業員の集団感染が確認されたことにより、臨時休業の措置を取る百貨店やショッピングビルも相次ぎました。
おしゃれの最先端・東京都心へ行かれない今、あらためてSNS情報を参考にして洋服を選ぼうと考える人は少なくないようです。
コロナ以前から若い世代はインスタグラムなどでトレンド情報をキャッチするのが定番となっていましたが、なかなか外出ができない現状、その傾向にいっそう拍車が掛かったと言えそうです。
ただ、ファッションアイテムを買う際に気になるのは、その商品が手持ちの服に合うかどうか。「実際に試着してみないと不安」という人も少なくないでしょう。
そんななか、あらためて見直されているのが「ワントーンコーデ」です。
上下のアイテムを同系色でそろえるだけという手軽さで失敗が少なく、その上いつものコーデもおしゃれスキルがぐっとアップすると、3~4年前から注目されているコーディネート方法。
今回は、ワントーンコーデのおしゃれに見える着こなしをカラー別に紹介してます。ぜひ皆さんも挑戦してみてください。
ワントーンコーデとは
「ワントーンコーデ」とは、ひとつのトーンでまとめたコーディネートの略ですが、トーンという言葉にはどのような意味があるかご存じですか?
トーンとは、明るい、暗い、鮮やか、くすんだなどの色の調子のことを呼びます。
ワントーンコーデにまだ挑戦したことがなく、どうすればかっこよく決まるか分からないという人も、色に縛られることなく明るい・暗い・くすんでいるなど、トーンをうまく組み合わせることで全体がまとまりやすく、おしゃれになります。
さらに全身がワントーンでつながることで、すっきり縦長に、バランス良く見えるのもワントーンコーデの魅力です。
1. ホワイト
オールホワイトのワントーンコーデはハードルが高いように思えますが、ポイントを押さえれば、こなれ感のある旬な大人の着こなしになります。
夏の時期はリネンアイテム、秋冬はウールアイテムをうまく使うと、素材に変化があって簡単にワントーンコーデに挑戦できます。
冒頭で紹介した写真は、ホワイトコーデのお手本コーデ。レディな雰囲気漂うロング丈のレーススカートとテーラードジャケットを羽織ったワントーンコーデは、Iラインが意識されていて、すっきりとした印象に。
異素材のアイテムや差し色などでメリハリを意識すると、カジュアルでも上品で洗練された印象に仕上がります。周りと差がつくワントーンコーデです。
ホワイトはリラックスムードを演出するにも最適なカラー。
おすすめしたいのは、ゆったりめのトップスとニットパンツとのゆる×ゆるシルエットを、バランス良く取り入れたワントーンコーデです。
上下でトーンが異なるホワイトを合わせているので、自然とメリハリが生まれ、決めすぎていないのにトレンドの着こなしが詰まったお手本スタイリングです。
2. ブラック
オールシーズン使える黒のアイテムは、どんな色にも合わせやすく、クールにきまる万能色。
とはいえ、全身黒コーデは狙い過ぎると暗く重くなり、失敗しがち。ちょっとしたテクニックを覚えることで、スタイリッシュに決まります。
シンプルなオールブラックコーデは、素材感とバランスがポイント。
涼しげな透け感のあるトップスと細身のパンツ、足の甲が出るサンダルを合わせることで抜け感が出て、クールに着こなせます。差し色を加えず、シルエットでメリハリをつけるのがポイントです。
黒は光の反射を受けてさまざまな表情を見せるカラーなので、異なる素材同士の組み合わせを楽しんでみるのもおすすめ。色を使わないからこその粋なスタイルが完成します。
3. グレー
春夏秋冬どんな季節のコーディネートにも取り入れやすい優秀カラーといえばグレー。
普段からよく使っているけど、そういえば意識して合わせたことがないかもしれないと思う人も多いのではないでしょうか? 控えめな色調で、ワントーンコーデに取り入れることで大人の雰囲気がプラスされ、全体のまとめ役にもなってくれます。
トップスとボトムスの上下を合わせたグレーのアップスタイルは、スニーカーと合わせることで気取りすぎないシルエットに。
小物やインナーで差し色を加えることで、コーデに奥行きが出て、柔らかさとスタイリッシュさを同時に演出できます。こなれ感もある、ワンランク上のコーデです。
4. グリーン
ヘルシーなイメージのあるグリーンコーデは、押さえておきたい2021年トレンドカラーのひとつ。
ライトなグリーンのワントーンを作るなら、ほんのりくすんだアップルグリーンがおすすです。
フレッシュなムードながら落ち着いたニュアンスを持ち併せているため、大人らしく着こなせます。
腰巻きや、肩掛けのカーディガンを肌寒い日に羽織ったり、コーディネートの差し色として使うことで、着こなしのオシャレ感を底上げしてくれます。
まずは手持ちの服でトライ!
ワントーンコーデは、素材やトーンを少し工夫するだけで、印象が大きく変わります。
難しく考えず、まずはお手持ちの洋服をカラーごとに分けて鏡の前で組み合わせてみたり、SNSを参考にしたりしてコーディネートを考えてみるのがおすすめです。
少し肌寒くなる秋の季節では、羽織や、小物をいつもより多くチョイスして組み合わせることで、ワンランク上のコーデに格上げできるはず。
コロナ禍でなかなかお出かけできない日が続きますが、この期間にこそおしゃれをブラッシュアップして着こなしの幅を広げてみてください。