【東京出身タレント名鑑】イケおじ俳優・江口洋介(北区)が、仕事と「理想の夫」を両立できるワケ

  • ライフ
  • 東京
【東京出身タレント名鑑】イケおじ俳優・江口洋介(北区)が、仕事と「理想の夫」を両立できるワケ

\ この記事を書いた人 /

中村スバルのプロフィール画像

中村スバル

ウェブライター、作曲家

ライターページへ

多くの俳優やアーティスト、タレントたちを輩出してきた街・東京。そんな東京出身の有名人にスポットを当てて、その人柄や魅力に迫ります。今回紹介するのは、若い頃から第一線で活躍し、今も渋くてイケメンの一流俳優の地位を守り続ける江口洋介さんです。

庶民的な飲み屋が並ぶ北区の出身

 近年、若者の間で“おじさん”が注目されています。どこかかわいらしさがあり癒やされるおじさんは好かれ、頑固で昔の考えを変えることができないおじさんは好かれない……。そういった風潮があるようです。

 かっこいい憧れの存在であることよりも、親近感を持てることの方が重要視される傾向にあり、今どきおじさんが世間から愛されるためには、かわいい要素が必要なのです。

 しかし、そんな時代にあっても“イケてるおじさん”として今も変わらずかっこよく渋く、憧れの対象として見られる著名人も一定数存在します。

 そういったタイプの男性に共通するのはどのような点でしょうか。

 それは、若い頃にはギラギラしたムードをたたえていたとしても、結婚して歳を重ねてからは妻や子ども、家庭を大事にしている良き夫であることです。

俳優の江口洋介さん。『渋谷防災フェス2019』にゲスト出演するなど、都内のローカルなイベントにも積極的に携わっている(画像:グリーンアップル)



 若い頃はロン毛がトレードマーク、どこか派手なイメージもあったけれど、今は理想の夫として家庭を大切にしているイケオジ俳優といえば、江口洋介さんではないでしょうか。

 2021年4~6月に放送されたテレビドラマ『ネメシス』(日本テレビ系)では、櫻井翔さん演じるポンコツ探偵と広瀬すずさん演じる天才助手を支える、探偵事務所のCEOという役を務めました。

 同ドラマは1話完結型のミステリーで、王道の探偵モノでありながらコメディー要素も多く、江口さんのイケオジっぷりが役にハマって高い評価を受けました。

妻はご存じ、歌手の森高千里さん

 有名テレビ情報誌「ザテレビジョン」のウェブサイトによると、1967(昭和42)年12月生まれの江口さんは北区出身。

 また、2020年9月に開かれた北区の区政モニター会議でも

「北区出身の有名人は、最近よくテレビで見る『みちょぱさん』、アイドルの『中丸雄一さん』」、俳優の『江口洋介さん』など、芸能人が結構いるんですよね」

と話題に上っています(同会議の議事録参照)。

江口さんの出身地である北区(画像:(C)Google)



 同区は東京都の北部に位置しており、面積は20.61平方キロメートル、人口は約35万2000人。(2021年7月1日時点)。荒川区、足立区、板橋区、文京区、豊島区と隣接しています。

 赤羽や十条といった親しみやすい庶民的な住宅街や商店街、飲食店街が建ち並ぶほか、都内有数の桜の名所としても知られ、春になると多くのお花見客で賑わいます。

 そんな北区出身の江口洋介さんですが、イケオジ俳優として仕事をこなしながら、妻で歌手の森高千里さんとの関係は良好で、理想の夫と言われています。

 トレンディードラマの爽やかな役から社会派ドラマのいぶし銀な役まで、幅広い役をこなす演技力は皆さんよくご存じの通り。ザテレビジョンドラマアカデミー賞の主演男優賞や日刊スポーツのドラマグランプリ助演男優賞などといった多くの賞を受賞し、俳優としての地位を確立しています。

 今回はそんな江口洋介さんがなぜ、一流俳優であるのみならず理想の夫でもあるのか、俳優としてのキャリアを振り返りながら、理想の夫として知られるエピソードも踏まえて、理由を探っていきます。

90年代、トレンディードラマでブレイク

 デビュー当初から注目されていた江口さんですが、俳優としてブレイクする大きなきっかけになったのは、1990年代に出演した『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)や『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)などのトレンディードラマです。

東京ラブストーリー Blu-ray BOXの表紙(画像:(C)柴門ふみ/小学館 フジテレビジョン、ポニーキャニオン)



 これらのドラマは全て高視聴率で、社会現象になるほどの人気っぷり。ドラマに対する注目とともに江口さんの人気も高まり、若くして一気にスターダムを駆け上がったのです。

 しかし、江口さんは当時「評価されたことは素直にうれしかったものの、若さや見てくれで評価されて喜んでいてはダメ。ここで甘んじていては本物の俳優にはなれない」と思っていたようです。

 このエピソードは、転職情報サイト「マイナビ転職」のインタビューで披露しています。

その後、社会派作品でのいぶし銀な役も

 20代ではトレンディードラマを中心に出演していた江口さんですが、30代以降は社会派作品に出演するようになりました。

 2008(平成20)年には映画『闇の子供たち』で、タイで児童買春の闇に迫りながらも、自己否定に苛まれる複雑な心情を抱えた新聞記者の役を熱演。

 2015年には、テレビドラマ『しんがり~山一證券 最後の聖戦~』(WOWOW)で、山一證券の自主廃業の要因となった簿外債務の真相を究明する本部長の役を演じるなど、いぶし銀で難しい役を次々にこなしました。

 年齢を重ねるにつれて作品の幅が広がっている江口さん。しかし、自身の仕事については

「作品によって深く演じたいなと思うこともあれば、少し遊びを入れたいなと思うこともある。そこは年齢に合わせて変わっているけど、変わらず大切だと思うのは、やっぱり充実感」

だと述べています。このエピソードは、ケーブルテレビ「J:COM」のインタビューで披露しています(参照:「MY J:COM」インタビュー)。

家族とは「ハッピーな時間を共有したい」

 俳優として年々魅力が増す江口さんですが、プライベートでは歌手の森高千里さんの夫であり、1男1女の父親です。

 家族については、

「家族とはできる限りハッピーな時間を共有したい。子どもたちは大事。でも、家族団欒(だんらん)の時間と夫婦ふたりだけの時間は別々に考えている」

と述べています。子どもがいるとつい夫婦間の時間をおざなりにしてしまいがちですが、そこを明確に分けていることが夫婦円満の秘訣なのかもしれません。

 また、結婚後の意識の変化については、

「子どもたちの成長に従って変わった部分もあるかもしれないけど、そんなに重く考えてない。今が幸せだということを常に意識している」

と述べています。2021年4月、カルチャーメディア「Rolling Stone」のインタビューで披露したエピソードです。

 幸せを意識するというのは、簡単なことのようでできていない人も少なくないはず。こういった何気ない意識や家族への配慮が、理想の夫であり続けられる理由なのではないでしょうか。

人情あふれる北区ならではの温かい人柄

 彼の出身地である北区は、都内有数の桜の名所として知られる街。そして「23区」というイメージとは少し違う庶民的で温かい人情が通う街。

 そんな土地柄だからこそ、イケオジ俳優でありながら理想の夫でもある俳優・江口洋介さんが誕生したのでしょう。

 仕事もプライベートも全力な江口さんの今後のさらなる飛躍が楽しみです。

関連記事